退職代行を使う人の特徴

退職代行を使う人の特徴真面目な人ほど使う謎

真面目な人ほど使う謎

退職代行を使う人は、決して「非常識」でも「根性がない」でもありません。むしろ逆で、最後まで我慢してしまうタイプが、限界の末に選ぶケースが多いと感じます。

実際、調査でも「退職代行を利用した理由」は

**「引き留められた(引き留められそう)」「自分から言い出せる環境でない」「トラブルになりそう」**といった“言い出せなさ・怖さ”が中心です。

この記事では、退職代行を使う人の特徴を整理しつつ、私の職場で起きた実例も交えて書きます。


退職代行を使う人の特徴

退職代行を使う人には、いくつか共通しやすい“傾向”があります。もちろん全員が当てはまるわけではありませんが、職場での負荷や心理状態が重なると、本人の意思に関係なく「自分で連絡するのが限界」という形になりやすいです。

性格・心理の特徴

まず多いのは、衝突や交渉が苦手で、相手の反応を強く怖がるタイプです。上司に退職を伝えることが、単なる事務連絡ではなく「詰められる」「引き留められる」「怒られる」といった“イベント”に見えてしまう。すると、退職の意思は固まっていても、言い出す行為だけが異常に重くなります。

次に、自責が強く、迷惑をかけたくない気持ちが先に立つタイプも退職代行に流れやすいです。「辞めます」と言うこと自体が悪いことのように感じてしまい、結果として相談もできず、限界まで抱え込んでしまう。ここまでくると、退職代行は“ラクをする手段”というより、最後に残った連絡手段になります。

そしてもう一つは、言語化が苦手で、説明や調整ができない(したくない)状態です。疲労やストレスが大きいほど、頭が整理できず「何から話せばいいか分からない」→「怖くて先延ばし」→「さらに追い込まれる」という悪循環に入りやすいです。

年齢・キャリアの傾向

年齢でいうと、一般的には **若手〜中堅前半(20代〜30代前半)**で「退職の手順や交渉の経験が少ない層」は使いやすい傾向があります。社会経験が浅いほど、退職連絡の“正解の言い方”が分からず、緊張が増えます。

一方で、年齢に関係なく、**責任感が強くて役割を抱えやすい人(エース・調整役)**も注意が必要です。辞めたいのに引き継ぎや人手不足が気になって言い出せず、結果として限界で一気に切る、というルートになりがちです。

使われやすい時期・タイミング

退職代行が使われやすいのは、「退職の意思が固まる瞬間」ではなく、**“自分で連絡する力が残っていない瞬間”**です。具体的には、次のようなタイミングが重なりやすいです。

  • 連勤・残業続きで睡眠が崩れている
  • ミスや叱責が続き、職場に行くだけで緊張する
  • 相談したいが、過去の反応(詰問・否定・放置)を思い出して言えない
  • 月末・繁忙期など「今辞めたら迷惑」が重くのしかかる
  • 心身のサイン(動悸、吐き気、強い不安)で“もう一歩も進めない”感覚が出た

つまり、時期というより **「限界×言い出せない環境」**が揃ったときに、退職代行が選ばれやすい、という理解が現実に近いと思います。

1)対立や交渉が極端に苦手(または怖い)

「辞めます」と言った瞬間に、

  • 引き留めが始まる
  • 怒られる
  • 詰められる
  • 何を言われるか分からない

こうしたイメージが強い人ほど、退職は“交渉”ではなく“戦闘”になります。退職代行は、その戦闘を回避できる手段として機能します。

2)自分を責めるクセが強い(自己責任を抱え込みやすい)

「迷惑をかける」「自分が弱い」「もっと頑張るべき」

こういう思考が強い人ほど、上司に相談する前に自分の中で結論を出してしまい、気づけば孤立します。

これ、本人の性格というより、相談=評価が下がる空気のある職場だと加速します。

3)言語化が苦手で、状況を整理できない

退職を切り出すには、

  • 現状の説明
  • 退職理由の言語化
  • 退職時期の相談 が必要になります。

でも限界に近いと、そもそも頭が回らず「何から話せばいいか分からない」。その状態で上司に話すのは、かなりハードです。


私の職場で実際にあった「退職代行」退職の話

私の職場の部署でも、退職代行で辞めた後輩がいました。

その後輩は、ざっくり言うと

  • 自分を責めすぎるタイプ
  • 言語化が苦手(困っていても「大丈夫です」と言ってしまう)
  • 未経験から入社
  • 頑張っているけどなかなか成果がでない …みたいな性格でした。

そして職場側の問題としては、当時

  • 未経験で覚えることが多い
  • 上司の叱責が強い
  • 立ち上がったばかりの部署で構造的な問題を抱えている

結果として、後輩は徐々に追い詰められていき、上司からの強めの叱責があった次の日、退職代行経由で退職連絡が来た、という流れです。

ここで大事なのは、退職代行は“魔法”ではなく、最後に残った手段として現れることが多い、という点です。

1000人レベル(人数はちょっとぼかしてます)の部下をかかえる部長クラスの人に話しを直接聞いたところ

月に1人くらいは退職代行を経験するとのことでした。

実際、企業側調査では、退職代行を経験した企業は全体で7.2%、**大企業では15.7%**と、大企業ほど経験率が高い結果が出ています。

ちなみに私も何度か上司に辞めると話してますが、辞めさせてもらえないので、いずれは退職代行を使うか鬱になって、強制的にリタイアするしか道はなさそうです。


退職代行のデメリット

退職代行にはメリットもありますが、デメリットも現実的にあります。

1)お金がかかる(数万円〜)

費用負担はそのまま本人に来ます。

「辞める=お金が減る」タイミングで追加出費になるのは痛い。

2)交渉が必要なケースは弱い(運営主体による)

未払い残業、退職日調整、退職金、損害賠償など、法的な交渉が絡むと、対応できる範囲が運営主体で変わります。

弁護士ではない業者が法律事務(交渉)を行うことは問題になり得るため、ここは注意が必要です。

3)会社との“金銭トラブル”が起きることがある

調査では、退職代行利用後に「金銭トラブル」があった割合が一定数報告されています(例:金銭トラブルが上位)。

未払い賃金・有休消化・貸与物返却などの事務処理がこじれると、ストレスが長引く可能性があります。

4)「終わり方」の選択肢が減る

退職代行が悪いわけではないですが、

  • 引き継ぎ
  • お礼
  • 退職後の関係 を自分で設計しにくくなる面はあります。

紹介やリファレンス(職歴確認)まで含めると、業界・職種によっては将来の選択肢に影響する可能性もゼロではありません。


まとめ|退職代行は“逃げ”ではなく、環境と心理の結果として現れる

退職代行を使う人に多いのは、

  • 対立が苦手
  • 自責が強い
  • 言語化が苦手
  • 相談できない空気の職場にいる という組み合わせです。

そして大事なのは、退職代行が増えるほど、職場側も

「なぜ普通に辞められない雰囲気が生まれているのか」

を構造として見直す必要がある、ということだと思います。

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