年功序列 VS 成果主義【今の20代・30代が生き残る方法】

こんにちわCOBARUです。

今回は、年功序列と成果主義について
私は現在、某大手人材会社で社員として働いており、
転職を支援する会社勤務ならではの視点でお話できればと思います。

終身雇用の崩壊

2019年4月、経団連の会長「企業が終身雇用を続けていくのは難しい」
2019年10月、トヨタ社長「終身雇用を守っていくのは難しい」
代表的な企業の集まりである経団連と日本を代表するトヨタ社長が
終身雇用は難しいと言及して大きなニュースになりましたね。

そこからコ○ナの蔓延、テレワークの普及、価値観の変化
様々な要因が重なり、一気に終身雇用が終わりに向かっています。
元々新卒一括採用&終身雇用というのは経済が右肩上がりで成長することを前提に作られ、
雇用の安定、会社の風土にあった人材を育成できるというメリットがありました。

しかし、現代は非常に変化の激しい時代です。
特にIT分野に関しては昨日まで使えていたスキルが明日から役に立たなくなった…。
というのは流石に言いすぎかもしれませんが、
古い技術はどんどんと淘汰されていきます。

最近だと2020年にAdobeの「Flash」がサービス終了になりました。
私はちょうどニコニコ動画世代で、Flashで作られたコンテンツを楽しんで視ていたので時代を感じます!
「千葉!滋賀!佐賀!」とかめっちゃ笑いながら視てた記憶があります笑

また終身雇用が崩壊する要因として企業の寿命自体も短くなっていることも挙げられます。
東京商工リサーチの調査では企業の平均寿命は23.3年。
大学卒業→60歳で定年を迎えるまでの勤務年数は38年間なので
よほど就職先に恵まれない限り最低1回は転職することになります。

定年となる年齢も65歳、70歳とどんどん引き上げられており
定年を70歳と仮定した場合平均2回は転職が必要になってきます。
こんなふうに考えると終身雇用は難しいというのも至極納得できる話しかなと思います。

年功序列と成果主義

終身雇用の特徴として年功序列があります。
勤続年数が長いほど会社の考え方、経験による知識の増加
技能レベルが向上等によって会社への貢献度が上がっていくと
考えられ非常に合理的でした。

しかし、裏を返せば能力があっても勤続年数が短いと給料は低くなってしまいます。
そこで近年取り入れられている評価方法の一つが成果主義です。
文字通り、年齢に関わらず能力が高い人には高い報酬を出す評価方法で
IT関連やベンチャー企業に多い印象です。

上で述べたとおり企業の平均寿命も短くなっていますので
低賃金で若手時代を過ごしても企業が存続できなければ
別の会社でまた一からやり直さなければなりません。

これではあまりにも報われませんよね
年功序列の場合、仕事が出来なくても給料が上がっていきますので
スキルの低い上司や窓際社員が発生し、周囲のモチベーションを下げてしまい
優秀な若手ほどスキルを高く評価してくれる成果主義の会社へ転職してしまいます。

働き方の多様化

終身雇用を前提とした働き方では「総合職」として
ゼネラルに能力が発揮できる人が求められてきました。

いろんな部署をローテーションしながら業務を覚えながら
最終的に役職に就いて会社を引っ張っていく
ある意味約束された成功ルートのようなものがあったのですが

世の中全体が複雑化したことで
中途半端に色々できるゼネラリストより
高度で専門的な知識をもつスペシャリストのほうが重要度があがってきました。
さらにコ○ナ禍でテレワークが普及し、住む場所、働く時間の制限がなくなり
急速に働き方が多様化してきたように思います。

今後どうなる?

政府にも企業にも頼れない個人的には100%自己責任の時代が来ると考えています。
日本は人口が減少していく国なので
今後も劇的に給料が上がっていく可能性は低いです。
高齢者の割合が多くなることで、社会保障費等が増大
年金受給年齢もどんどん引き上げられ、
政府に多くのことを期待することは出来ません。

また企業についても先に述べたように
企業の平均寿命も短くなっており最悪、
転職の難しい年齢でリストラにあってしまう可能性もあります。
ただし今後は正規雇用・非正規雇用という括りはなくなっていくと考えています。

理由としてはメンバーシップ型の仕事からジョブ型の仕事へ移行していき、
プロジェクトごとに専門的な知識を持った人集め、
プロジェクトが完了したら解散するという働き方が増えていくと思います。
政府がすすめている雇用の流動化を極端にしたイメージですね。

仮にこのような未来になった場合は
社内スキルより、社外スキルの重要性が格段に増していきます。
社内スキルというのは会社内のキーパーソンへの影響力や特定の業界、職種のみで使える知識
社内独自で使われているシステムでの知識などが挙げられます。
一方社外スキルはポータルスキルとも言われ、どこの会社での使える
論理的思考や問題解決能力、コミュニケーションスキルや多くの会社で使われている
(EXCEL等)システムの知識などが挙げられます。

いずれにしろ今の20代30代は今就業している会社で
定年までだらだら過ごすというのは難しいと考え、
他の会社でも活躍できるスキルを身に着けたり
投資や副業など複数の収入源を確保するなど自分で考え行動
何かあっても対応できるよう「凝」を怠らないようにすることが大切です。

以上皆様の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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