あなたは「行動経済学」という言葉を知っているでしょうか?
簡単に説明すると心理学と経済学を合わせた学問で
近年、この行動経済学が非常に注目を集めています。
この行動経済学は日常のあらゆる場面で使うことができ、
企業のマーケティングなどにも取り入れられているほどです。
モノを買わせたい企業はこのような戦略を持って消費者にアピールしてきます。
行動経済学を知らない状態では我々消費者は
企業の思惑通りにモノを買わされてしまっています。
もちろん、本当に必要なモノであれば全く問題ないのですが、
不必要なモノまで買ってしまっていては到底お金はたまりません。
この記事を読むことで企業の使っている戦略を知り
自分が本当に必要な価値のあるモノだけを選んで買えるようになり
結果として自然とお金が貯まるようになります。
私は平均的な年収でありながら、30代前半で
資産1400万円を貯めることができました。
実際にお金を貯めている方の本を読んでも
意識的または無意識的に行動経済学に則った、合理的な行動を取っているように感じます。
今回は知っているだけでお金が貯まるようになる3つの行動経済学について解説していきます。
目次
・アンカリング効果
・極端回避性
・無料効果
・アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に与えられた数字によってその後に提示された別の数字に対して
認識が変わるという心理学における認知バイアスの一つです。
アンカーは日本語でいうと船で使う錨(いかり)で船をつなぎとめるために使います。
最初にアンカー(錨を下ろすこと)することで動きをとめるという意味になります。
例えば洋服屋で
・30000円のジャケットが今なら半額で15000円
・16000円のジャケットが今なら割引で15000円
値段は全く同じですが上の方が安く感じませんか?
次の例はいかがでしょうか
・床暖房の工事に20万円かかります。
・5000万円の新築マンションの購入オプションとして今なら
プラス20万円で床暖房がつけられます。
上の方は高いなぁと感じますが、
金額は同じでも下の方だと5000万円という金額に引っ張られて
20万円くらいの金額なら床暖房つけちゃおうかなと考える人が増えます。
もちろんあなたのお金が増えたわけでも安くなったわけでもなく
20万円という大金は新入社員であれば1ヶ月の労働約160時間が必要です。
安い!といって飛びつくのではなく本当に必要なのか今一度考える必要があります。
・極端回避性
日本では「松竹梅」という言葉があります。
江戸時代頃から、「特上→松」・「上→竹」・「並→梅」という
モノのグレードを表す言葉として使われています。
金額の違う3つが並んでいると
一番上と一番下を回避して真ん中を選びやすいというものです。
例えばランチに行ったとき
・800円
・1000円
上の2つのメニューがあったとき、
多くの人は800円のランチを選ぶのではないでしょうか?
自分も選びます。
次のパターンはどうでしょうか
・800円
・1000円
・1500円
さっきよりも1000円のランチを選ぶ人が増えたのではないでしょうか?
800円のランチはちょっと物足りないかも…
1500円は高すぎてお財布に厳しいな…
よし、1000円のランチにしよう!
無意識にこのように考えて選んでしまっているです。
最初の800円と1000円のメニューしかないお店では
物足りないなどとは考えなかったはずです。
お店側も真ん中のメニューが売れることはわかっていますから
一番利益がでる商品を設定しているかもしれません。
真ん中のものを選びやすいという知識を知っていれば
値段ではなく自分にとって必要なものの選択ができるようになります。
・無料効果
無料効果を簡単に説明すると
商品やサービスが無料で提供される場合は
コストやリスクを感じないため、肯定的に捉えられ
それ自体を好む傾向があるという現象です。
これはかなり身近に使われています。
・ジムの無料入会キャンペーン
・化粧品などの無料サンプルの提供
・スマホゲーム
特にパズドラやモンストなどスマホゲームが爆発的に流行ったのは
この無料効果をうまく使っていたからだと考えています。
面白いゲームが山程あるので、全く知らないスマホゲームに
最初からお金をかけてつまらなかったらどうしよう、、、
だったら無料のゲームから始めてみよう!
実際に無料で始めて、慣れてくると少しくらい課金してもOK♪
となり結果的にお金がかかってしまう場合もあります。
現代はものやサービスが溢れていますので
どんなに性能が良いものでも誰にも知られなければ
存在しないのと一緒です。
無料だからお得といってすぐに飛びつかず、
なぜ無料なのかな?企業のマーケティングとしてやっているんだなということを
頭の片隅にでもおいておけば無駄な出費を減らすことができます。
まとめ
今回は、企業のマーケティングでも使われている
行動経済学のアンカリング効果、極端回避性、無料効果について解説してきました。
アンカリング効果→1番最初にみた数字が基準となり、次に見た数字に影響を与える。
極端回避→3つのものがあると無意識のうちに真ん中を選んでしまう。
無料効果→無料で提供されたものは肯定的な印象を持つこと。
たとえこれらを知っていても「自分の価値感」をもっていないと簡単にはまってしまうほど強力です。
お金が貯まる人は、ほしいと思ったら半額でなくても購入しますし、
安くても、たとえそれが無料でも、必要ないものや興味がないものには近づこうとしません。
結果的にお金がかかると理解しているのです。
今回これを学んで、あなたのお金が貯まるようになれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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