🧩 暴落は“投資家の心を試すテスト期間”である
株価が10%、20%と下落した瞬間、人は平常心ではいられません。
- 「全部売ったほうがいいのでは?」
- 「これからもっと下がる?」
- 「積立は止めるべき?」
- 「あの時売っておけば…」
SNSには不安が溢れ、
ニュースは「歴史的暴落」という言葉を連呼する。
しかし──
暴落でやるべき行動の結論は「何もしない」ただそれだけ。
これは精神論ではなく、
データ・行動経済学・市場の歴史が示す“最適解”。
本記事では、
なぜ暴落時に“動かない”ことが最強なのかを深掘りしていきます。
🔥 ① なぜ暴落時に「何もしない」が最強なのか?
理由はシンプルで、
暴落の底で売った人が最も損をし、
暴落を無視した人が最も得をする
という統計が山ほどあるからです。
✔ 市場は必ず回復する
過去の歴史で、市場は必ず回復してきました。
- リーマンショック(−50%) → 3年で回復
- コロナショック(−30%) → 4か月で回復
- ITバブル崩壊 → 時間はかかったが回復
- 世界金融危機 → 全インデックスが史上最高値更新
つまり暴落は“時間の問題”でしかない。
✔ 暴落時に売ると「損失が確定」する
暴落は一時的な“評価損”。
売った瞬間に“実損”になる。
✔ 暴落の底を当てることはプロでも不可能
底値を予測しようとすると、
- 早売り
- 逃げ遅れ
- 最悪のタイミングで売る
- 戻りの初動に乗れない
のどれかになる。
ウォーレン・バフェットも言っている:
“底値を当てられるのは運だけだ”
✔ 「動かない人」ほどリターンが高いという研究
世界最大級の資産運用会社フィデリティの調査では
最も成績が良かった投資家は「亡くなっていた」or「口座を忘れていた」
つまり
持ち続けた人=勝者
これが現実。
🧠 ② 暴落時に“動いてしまう”のは人間の脳の仕様である
行動経済学から見ると、
暴落で焦って売ってしまうのは“脳の自然な反応”です。
✔ 損失回避バイアス
人間は「利益の嬉しさ」より
「損失の苦しさ」を2倍強く感じる。
→ だからちょっとの下落でもパニックになる。
✔ 群集心理(バンドワゴン効果)
SNSでみんなが騒ぐと、
自分まで不安になる。
✔ 感情ヒューリスティック
不安 → 判断力が鈍る。
恐怖 → 正しい計算ができなくなる。
✔ アンカリング効果
「買ったときの価格」が脳にこびりつき、
そこを下回ると焦る。
✔ 近視眼的バイアス
長期で見ればプラスなのに、
“今日の数%の下落”に心が支配される。
📉 ③ 暴落でやってはいけない行動ワースト3
❌ 1位:狼狽売り
最悪の選択肢。
- 安値で売って
- 高値で買い戻す
- リターンが消える
これで人生の資産形成が数年後退する。
❌ 2位:積立を止める
暴落は“もっともおいしい買い場”。
積立を止める=
最安値付近の“特売セール”を逃すこと。
❌ 3位:リスクを増やす(逆張りしすぎ)
「暴落でチャンス!」でフルレバはNG。
健全な範囲で淡々と積立でOK。
📗 ④ 暴落時に本当にやるべき行動はこれだけ
✔ 1. 何もしない(最も重要)
暴落は「暴風雨」。
動くほど飛ばされる。
✔ 2. 積立はそのまま続行
暴落=株式のバーゲンセール。
これを止める理由は1つもない。
✔ 3. ニュースを見すぎない
情報が増えるほど感情が乱れる。
- SNS
- 相場予想
- 有名投資家の悲観ツイート
これらはすべてノイズ。
✔ 4. 過去の暴落と回復データを見る
歴史を見ると
「暴落は絶好のチャンス」
であると確信できる。
✔ 5. 現金比率を見直す
「暴落で積み増したい人」だけ。
- 現金30%
- 株式70%
みたいに、安全資産があると暴落が恐くない。
📊 ⑤ 暴落時に強い人・弱い人の特徴
▶ 強い人(勝者)
- 感情で売らない
- 積立を止めない
- 暴落は“セール”と理解している
- 長期視点を持っている
- SNSを見すぎない
- 自分のリスク許容度を知っている
▶ 弱い人(敗者)
- ニュース依存
- SNSに振り回される
- 損失が怖い
- 今の値動きだけで判断
- 暴落で売る
- 調整で買う
つまり
感情で動く人は損し、
動かない人が勝つ。
🧭 ⑥ 最終結論:暴落は“動いた人だけが損をするイベント”
暴落で資産が減っているときに
売ったり動いたりするのは、
自ら損失を確定させる行為。
逆に、
暴落時に「動かなかった人」ほど、
その後の回復局面で大きなリターンを得る。
市場は何十回も暴落しているが、
そのたびに最高値を更新している。
つまり──
暴落は怖いものではなく、“耐えるだけでOKなイベント”。
最適な行動は「動かない」。
これが長期投資家の黄金ルールです。
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