投資初心者がNISA口座を開設したらやるべきことは一つだけです。
「積立設定毎月一定額で全世界株(オールカントリー)を購入する」たったこれだけです。
とはいってもなぜやるべきかを分かっていないと途中で挫折してしまったり、
数年に一度ある暴落に巻き込まれて狼狽売り→投資は危険という判断をすることになり残念な結果で終わります。
理由は大きく2つ
・リスク分散に秀でている
・勝率が高い
まずリスク分散秀でているという点ですが、現在の経済はアメリカ1強と言われています。
こちらはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の2024年1月最新の構成比率です。
1位のアメリカが62.3%、2位の日本5.5%を大きく引き離しています。これだけを見るとアメリカに投資することが最適解に思えますが歴史をみると常に一つの国が勝ち続けているわけではありません。
産業革命から長らくはイギリスを始め欧州が覇権を握り、1980年代からバブル崩壊までは日本に投資することがベストであり、アメリカが覇権を握ったのは2000年代になってからという考えもあります。
おそらく今後10年はアメリカの覇権は揺るがないと思いますが30年〜40年後にアメリカが絶対に安泰だとは断言出来ません。
オールカントリーに投資するということは成長国・衰退国の組入比率が自動的に調整され、人口が1位となったインドが台頭してくるのかベトナムやインドネシアなど今後成長が期待できる国なのかアメリカがトップを維持しつづけるのか、そういった不確実な将来の覇権国を当てる必要がなく利益を享受することが出来ます。
利益につながる国を当てる必要がないという地域的なリスク分散に加えて積立を続けるというのは時間的なリスク分散に繋がります。
ここで一つクイズです。下記のA・B・Cの中で毎月5万円をつみたてた場合、一番利益が大きくなるのはどれでしょう?
※例えば毎月5万円ずつ投資する場合1年目は5万円÷基準価格1万円=5口購入することが出来ます。
基準価格が2万円に上がると5万÷基準価格2万円=2.5口、基準価格が5000円に下がると5万÷基準価格5000円=10口購入することが出来ます。
順調に増え続けているBでしょうか・・・?
正解はCでした。
まずAとCを比べると最終的な価格は同じになるので多くの口数を購入したほうが良いので積立途中で
基準価格が下がるCのほうが多くの口数が購入できます。
続いてBとCを比較してみましょう。元本はB・Cともに480万円(5万円×12ヶ月×8年間)です。
最終的な金額は口数×基準価格で求められるので
Bの場合
460口×基準価格11000円=506万円
Cの場合
529口×基準価格10000円=529万円
B・CともにプラスになっていますがCのほうが利益は大きくなっているのがわかります。
↓↓詳しい計算式はこちら↓↓
B:1年目60口 2年目59.25口 3年目58.53口 4年目57.83口 5年目57.14口 6年目55.81口 7年目55.17口 8年目54.54口
C:1年目60口 2年目63.15口 3年目66.66口 4年目70.58口 5年目75口 6年目69.22口 7年目64.28口 8年目60口
このように長い時間をかけて一定の金額で積み立てることで時間的なリスク分散ができることをドルコスト平均法と言います。
※投資上級者が積立初期に暴落があったほうが良いというのはこのドルコスト平均法を最大限享受出来るからだったりします。
続いて勝率が高いについてですが、勝率が高いというのは現在よりも将来のほうが株価が高いということです。
細かいところは省きますが株価が高くなる理由の一つは売上があがることです。
更にいうと売上=客単価×人数で表すことが出来ます。例えば1万円の商品を100人に売れれば利益は100万円になります。
日本では実感が無いかもしれませんが世界の人口に目を向けると少なくとも2080年までは人口は増え続けていく予想です。
人口が増えた分、家が必要になりますし車を購入してレジャーに出かけたります。これらの消費行動は企業にとって売上の増加を意味しますので株価は上がる可能性は高いと考えられます。
新NISAでは長期で考えるのが基本なので、数年に一度くる暴落など何かあったときはなぜその商品に投資をしているのか思い出せると適切な判断が出来ると思います。
少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
あと完成度は高くないですが(いろいろ勉強中ですw)You Tube始めました。もしよかったら遊びに来ていただけると幸いです。