お金を貯めるために知っておきたい人間の行動原理〈行動経済学・脳科学〉

人間がついやってしまう行動原理を理解してお金を貯められる体質になりましょう!

行動経済学

行動経済学とは本来、人間は合理的にものごとを判断するはずなのに実際には感情や直近に従って常に合理的に判断しているわけではないという観点から研究されている学問で、2002年にはダニエル・カーネマンらがノーベル賞を受賞するなど注目されている学問です。

フレーミング効果 (Framing Effect)

同じ情報でも、どのように伝えるかによって人の受け取り方が変わること
例えば 「このジュースは90%が果汁です」と言われると良さそうに感じますが、「このジュースは10%が砂糖水です」と言われるとあまり良さそうに感じませんよね

アンカリング (Anchoring)

最初に提示された情報に強く影響されて、その後の判断が左右されること。
お店で「元の価格は1万円だけど、今ならセールで5千円です」と言われると、5千円が安く感じます。でも、最初から「この商品は5千円です」と言われた場合はどうでしょうか?時計屋や宝石店など一番目立つ店頭ショーケースに高い商品が並べられているのは実際に売りたい商品を売る戦略の一つです。

確証バイアス (Confirmation Bias)

自分の信じていることに合う情報ばかりを探し、そうでない情報を無視すること。
友達が「Aくんはとても親切だよ」と言っていたら、Aくんが親切なことばかりに気づくようになります。でも、Aくんが失礼なことをしても見過ごしてしまいます。新興宗教やマルチ商法にハマっている人を説得してもあまり効果が見られないのはこの確証バイアスが働いている可能性があります。自分は運が悪いだと思っている人は運が良い部分を信じないで、運が悪かったときのことだけを思い出してあ〜自分はなんて運が悪いんだと自己嫌悪になったりします。反対に自分はお金貯められるというポジティブな思いもお金が貯まるための情報を無意識に探し始めるので有効です。

損失回避 (Loss Aversion)

人は得をするよりも損をすることを嫌がる傾向があること。
1万円をもらって50%の確率で 2万円になる or 5000円になるというゲームがあったらあなたは参加しますか?ほとんどの人は5000円の損失を恐れて挑戦しません。
このケースの場合、期待値が(20000+5000)÷2=12500円なので何回かやればプラスになる確率が高いのでやったほうが良いはずです。これは人間が捕食される側だった原始時代は損失=「し」に直結しており、リスクを回避して生き残った我々の祖先の遺伝子を引き継いでいるからだと言われています。

サンクコスト効果 (Sunk Cost Fallacy)

すでに費やしたお金や時間があると、それを無駄にしたくないので続けてしまうこと。
1960年代、イギリスとフランスの政府は共同で超音速旅客機コンコルドの開発を開始しました。開発の途中で成功しても赤字になることがわかっていたにもかかわらずこれまで投入した資金が無駄になると考え、追加で投資をして巨額の赤字を抱えてしまいました。(別名:コンコルド効果)
パチンコで負けたお金をパチンコで取り返すというあれもそうです笑パチンコなどのギャンブルは胴元が儲かるようになっているのでギャンブルで負けたらギャンブルをやらないことが最善です。
今までの状況は一旦おいて現状のベストを考え、時には損切りも必要です。

バンドワゴン効果 (Bandwagon Effect)

他の人がやっていることに従いたくなること。
並んでいるラーメン屋やSNSで流行っているお店があればきっと美味しいに違いないと一度は食べてみたくなるもの。ここに信じたいことしか信じない確証バイアスが加わると流行っている理由や美味しい理由を探し出してさらに拡散されます。

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脳科学

ヒトを含む動物の脳と、それが生み出す機能について研究する学問分野である。 対象とする脳機能としては視覚認知、聴覚認知など感覚入力の処理に関するもの、記憶、学習、予測、思考、言語、問題解決など高次認知機能と呼ばれるもの、情動に関するものなどである。(参照:Wikipedia)

意思決定のメカニズム

意思決定には前頭前野という脳の一部が重要な役割を果たしています。この部位は疲労やストレスによって活動が低下しやすく、それにより衝動的な消費行動が増える傾向があります。例えば金曜日の飲み会の後にECサイトで買い物して、後日全然いらないものが届いたという経験がある人は多いのではないでしょうか?疲れているときは冷静な判断ができないというのを覚えておくだけでムダ遣いが減らせます。簡単に買い物ができてしまうECサイトを利用する時は、朝の一番疲れていないときに購入ボタンを押すようにしましょう。

報酬系とドーパミン

有名なパブロフの犬の実験では、食事が与えられる前にベルを鳴らすことを繰り返しました。最初はベルの音に対して特に反応はありませんでしたが、繰り返していくうちに犬はベルの音を聞くと唾液を分泌するようになったという実験です。脳のドーパミンという神経伝達物質が関係しており、食事という報酬を得られると期待することで分泌されます。ギャンブル=お金、ショッピング=新しいものが手に入る、アルコールの接種は直接ドーパミンに作用すると言われています。ストレスがたまる→ショッピングをするという行動を続けていくと最悪依存症になりお金を貯めるどころではなくなってしまいます。

まとめ

行動経済学と脳科学の視点からお金のたまる知識のご紹介でした。

少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

PS最近ついに資産が2000万円の大台に乗りました!!!

これからも引き続き精進してまいりますのでよろしくお願いします!

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