積立投資を始めた直後に、相場が下がる。
これ、かなりの人が一度は経験します。
「せっかく始めたのに、もうマイナス…」
「タイミング、間違えたかも」
「やっぱり向いてないのかな」
こんな気持ちになるのは、とても自然です。
多くの人は「上がってほしい」「早くプラスになってほしい」と思います。
でも、ここで一つ大事な事実があります。
積立投資に限って言えば、初期は下落相場のほうが有利です。
これは気合いやポジショントークではなく、
積立投資の仕組みそのものから導かれる話です。
積立投資の本質は「安くたくさん集めること」
まず、積立投資が何を目的とした投資なのかを整理します。
積立投資は、
- 相場を当てる投資
- 一番いいタイミングを狙う投資
ではありません。
本質はシンプルで、
同じ金額で、できるだけ多くの口数を集めること
です。
たとえば、毎月1万円を積み立てているとします。
- 価格が高いとき → 少ない口数しか買えない
- 価格が低いとき → 多くの口数が買える
つまり、価格が下がるほど“仕込み効率”は良くなる。
積立投資は、値上がりそのものよりも
「どれだけ多くの口数を保有できたか」が、将来の結果を左右します。
なぜ「積立初期」は特に価格が重要なのか
積立投資には「時期ごとの役割の違い」があります。
- 初期:口数を集めるフェーズ
- 中盤:集めた口数を育てるフェーズ
- 後半:値上がりの恩恵を受けるフェーズ
この中で、初期はとにかく「集める時期」です。
にもかかわらず、初期から相場が上がり続けるとどうなるか。
- 毎月、割高な価格で買い続ける
- 集まる口数が少ない
- 後から下落が来ると、心理的ダメージが大きい
つまり、初期の上昇相場は、実は効率が悪い。
反対に、初期に下落相場を経験すると、
- 同じ金額で多くの口数を仕込める
- 平均取得単価が下がる
- 後半の上昇局面で効きが大きくなる
という構造になります。
それでも「下落=失敗」に感じてしまう理由
ここで、多くの人がつまずきます。
理屈では「下がったほうが有利」と分かっていても、
感情が追いつかない。
なぜか。
それは、人間の脳が含み損を過剰に嫌う設計になっているからです。
含み損が必要以上につらく感じる心理の正体
人は、
- 得する喜びより
- 同額の損をする痛み
を、強く感じると言われています。
これは損失回避と呼ばれる心理のクセです。
積立初期は、投資額がまだ少ないにもかかわらず、
- マイナスになった
- 評価額が減った
という事実だけで、強いストレスを感じやすい。
しかも始めたばかりの頃は、
「まだ何も分かっていない状態」で結果を突きつけられます。
このタイミングでの下落は、
金額以上に精神的ダメージが大きくなる。
SNSが不安を増幅させる
さらに厄介なのが、SNSや周囲の情報です。
- 「積立しててプラスです!」
- 「含み益が出てきました」
こうした投稿を見ると、無意識に比較が始まります。
「自分だけマイナス」
「やり方が間違ってるのでは」
しかし、積立投資では
評価額は“途中経過”にすぎません。
初期の含み損は、
失敗でも、才能の差でもありません。
むしろ、積立投資としては正常な過程です。
積立初期に下落相場を経験するメリット
前半で触れた通り、積立投資の本質は「口数を集めること」です。
その前提に立つと、初期の下落相場は次のメリットを持ちます。
① 安い価格帯で多くの口数を仕込める
積立は毎月同じ金額で買うので、価格が下がるほど買える口数が増えます。
この「口数が増える期間」を初期に持てるのは強いです。
なぜなら、口数は将来の上昇局面でそのまま効いてくるからです。
積立初期に口数を集められた人は、回復したときの伸びが大きくなります。
② 「下がるのが普通」という耐性がつく
長期投資で一番危ないのは、下落そのものではなく、下落局面でやめてしまうことです。
初期に下落を経験しておくと、
- 下がるのは異常ではない
- むしろ“仕込みの季節”
- 感情が揺れたときの対処がわかる
という感覚が身につきます。
この耐性は、後から身につけようとしても意外と難しい。
最初に経験しておくと、長期投資が一気に楽になります。
③ 「判断回数」が減る(メンタルが安定する)
積立は本来、判断しない投資です。
ところが、上昇相場が続くと
- もっと入れた方がいい?
- 今月は増額した方がいい?
- いつ利確すべき?
など、余計な判断が増えやすい。
初期に下落が来ると、良い意味で熱が冷めて、
「淡々と積む」モードに戻りやすい。
これは投資の勝ちパターンです。
④ 積立を“やめない習慣”が先に身につく
積立の最大の敵は、暴落でも不況でもなく「中断」です。
下落期に積立を続けられた人は、
その時点でかなり強い状態になっています。
理由は単純で、
「続けるべき局面」で続けられたからです。
よくある誤解|「最初から右肩上がりが理想」ではない
積立を始めた人が一番うらやましく見えるのは、
開始直後からずっと上がっているケースです。
ただ、積立の観点では「理想」とは限りません。
上がり続ける初期相場の落とし穴
- 高い価格で買い続ける
- 口数が集まりにくい
- 一度の下落でメンタルが崩れやすい
初期に“勝ち体験”が続くと、逆に危険な面があります。
投資で長く残る人ほど、
早い段階で「下がる局面」を経験しています。
下落相場は嫌なものですが、
積立投資を理解するための教材にもなります。
積立初期に意識しておきたい考え方(実践編)
ここからは、下落相場で迷わないための「見方」をまとめます。
① 評価額より「口数」を見る
積立初期に見るべきは、評価額ではなく口数です。
評価額は上下しますが、
口数は積立を続ける限り積み上がります。
「増えているもの」に意識を向けると、続けやすくなります。
② 下落は“損”ではなく“仕込み期間”
下落=失敗と捉えるとつらいですが、
下落=仕込みと捉えると意味が変わります。
値動きはコントロールできません。
コントロールできるのは「続けるかどうか」だけです。
③ 相場を見すぎない(判断回数を減らす)
下落期に相場を見続けると、損失回避が刺激されます。
積立は“やることが決まっている投資”です。
必要以上に見ないほうが合理的です。
- 見直しは月1回
- ルールを決めてアプリを開く回数を減らす
これだけで不安はかなり減ります。
④ 初期は「増やす時期」ではなく「集める時期」
積立初期に“資産が remembered みたいに”増えることを期待すると、ズレが生まれます。
初期はむしろ、
- 口数を集める
- 続ける習慣を作る
- 感情の波を乗りこなす
この「土台づくりの期間」です。
まとめ|積立初期の下落相場は「失敗」ではなく「準備期間」
積立初期は下落相場のほうが良い理由|上がるほど不利になる仕組み
積立投資を始めた直後に、相場が下がる。
これ、かなりの人が一度は経験します。
「せっかく始めたのに、もうマイナス…」
「タイミング、間違えたかも」
「やっぱり向いてないのかな」
こんな気持ちになるのは、とても自然です。
多くの人は「上がってほしい」「早くプラスになってほしい」と思います。
でも、ここで一つ大事な事実があります。
積立投資に限って言えば、初期は下落相場のほうが有利です。
これは気合いやポジショントークではなく、
積立投資の仕組みそのものから導かれる話です。
積立投資の本質は「安くたくさん集めること」
まず、積立投資が何を目的とした投資なのかを整理します。
積立投資は、
- 相場を当てる投資
- 一番いいタイミングを狙う投資
ではありません。
本質はシンプルで、
同じ金額で、できるだけ多くの口数を集めること
です。
たとえば、毎月1万円を積み立てているとします。
- 価格が高いとき → 少ない口数しか買えない
- 価格が低いとき → 多くの口数が買える
つまり、価格が下がるほど“仕込み効率”は良くなる。
積立投資は、値上がりそのものよりも
「どれだけ多くの口数を保有できたか」が、将来の結果を左右します。
なぜ「積立初期」は特に価格が重要なのか
積立投資には「時期ごとの役割の違い」があります。
- 初期:口数を集めるフェーズ
- 中盤:集めた口数を育てるフェーズ
- 後半:値上がりの恩恵を受けるフェーズ
この中で、初期はとにかく「集める時期」です。
にもかかわらず、初期から相場が上がり続けるとどうなるか。
- 毎月、割高な価格で買い続ける
- 集まる口数が少ない
- 後から下落が来ると、心理的ダメージが大きい
つまり、初期の上昇相場は、実は効率が悪い。
反対に、初期に下落相場を経験すると、
- 同じ金額で多くの口数を仕込める
- 平均取得単価が下がる
- 後半の上昇局面で効きが大きくなる
という構造になります。
それでも「下落=失敗」に感じてしまう理由
ここで、多くの人がつまずきます。
理屈では「下がったほうが有利」と分かっていても、
感情が追いつかない。
なぜか。
それは、人間の脳が含み損を過剰に嫌う設計になっているからです。
含み損が必要以上につらく感じる心理の正体
人は、
- 得する喜びより
- 同額の損をする痛み
を、強く感じると言われています。
これは損失回避と呼ばれる心理のクセです。
積立初期は、投資額がまだ少ないにもかかわらず、
- マイナスになった
- 評価額が減った
という事実だけで、強いストレスを感じやすい。
しかも始めたばかりの頃は、
「まだ何も分かっていない状態」で結果を突きつけられます。
このタイミングでの下落は、
金額以上に精神的ダメージが大きくなる。
SNSが不安を増幅させる
さらに厄介なのが、SNSや周囲の情報です。
- 「積立しててプラスです!」
- 「含み益が出てきました」
こうした投稿を見ると、無意識に比較が始まります。
「自分だけマイナス」
「やり方が間違ってるのでは」
しかし、積立投資では
評価額は“途中経過”にすぎません。
初期の含み損は、
失敗でも、才能の差でもありません。
むしろ、積立投資としては正常な過程です。
積立初期に下落相場を経験するメリット
前半で触れた通り、積立投資の本質は「口数を集めること」です。
その前提に立つと、初期の下落相場は次のメリットを持ちます。
① 安い価格帯で多くの口数を仕込める
積立は毎月同じ金額で買うので、価格が下がるほど買える口数が増えます。
この「口数が増える期間」を初期に持てるのは強いです。
なぜなら、口数は将来の上昇局面でそのまま効いてくるからです。
積立初期に口数を集められた人は、回復したときの伸びが大きくなります。
② 「下がるのが普通」という耐性がつく
長期投資で一番危ないのは、下落そのものではなく、下落局面でやめてしまうことです。
初期に下落を経験しておくと、
- 下がるのは異常ではない
- むしろ“仕込みの季節”
- 感情が揺れたときの対処がわかる
という感覚が身につきます。
この耐性は、後から身につけようとしても意外と難しい。
最初に経験しておくと、長期投資が一気に楽になります。
③ 「判断回数」が減る(メンタルが安定する)
積立は本来、判断しない投資です。
ところが、上昇相場が続くと
- もっと入れた方がいい?
- 今月は増額した方がいい?
- いつ利確すべき?
など、余計な判断が増えやすい。
初期に下落が来ると、良い意味で熱が冷めて、
「淡々と積む」モードに戻りやすい。
これは投資の勝ちパターンです。
④ 積立を“やめない習慣”が先に身につく
積立の最大の敵は、暴落でも不況でもなく「中断」です。
下落期に積立を続けられた人は、
その時点でかなり強い状態になっています。
理由は単純で、
「続けるべき局面」で続けられたからです。
よくある誤解|「最初から右肩上がりが理想」ではない
積立を始めた人が一番うらやましく見えるのは、
開始直後からずっと上がっているケースです。
ただ、積立の観点では「理想」とは限りません。
上がり続ける初期相場の落とし穴
- 高い価格で買い続ける
- 口数が集まりにくい
- 一度の下落でメンタルが崩れやすい
初期に“勝ち体験”が続くと、逆に危険な面があります。
投資で長く残る人ほど、
早い段階で「下がる局面」を経験しています。
下落相場は嫌なものですが、
積立投資を理解するための教材にもなります。
積立初期に意識しておきたい考え方(実践編)
ここからは、下落相場で迷わないための「見方」をまとめます。
① 評価額より「口数」を見る
積立初期に見るべきは、評価額ではなく口数です。
評価額は上下しますが、
口数は積立を続ける限り積み上がります。
「増えているもの」に意識を向けると、続けやすくなります。
② 下落は“損”ではなく“仕込み期間”
下落=失敗と捉えるとつらいですが、
下落=仕込みと捉えると意味が変わります。
値動きはコントロールできません。
コントロールできるのは「続けるかどうか」だけです。
③ 相場を見すぎない(判断回数を減らす)
下落期に相場を見続けると、損失回避が刺激されます。
積立は“やることが決まっている投資”です。
必要以上に見ないほうが合理的です。
- 見直しは月1回
- ルールを決めてアプリを開く回数を減らす
これだけで不安はかなり減ります。
④ 初期は「増やす時期」ではなく「集める時期」
積立初期に“資産が増えること”を期待すると、ズレが生まれます。
初期はむしろ、
- 口数を集める
- 続ける習慣を作る
- 感情の波を乗りこなす
この「土台づくりの期間」です。
まとめ|積立初期の下落相場は「失敗」ではなく「準備期間」
積立投資は、短期の上下で評価するものではありません。
- 下落相場は口数を増やしやすい
- 初期に下落を経験すると耐性がつく
- 判断回数が減り、淡々と積める
- 積立を“やめない習慣”が身につく
だから、積立初期に下落が来ても「終わった」と思わなくて大丈夫です。
むしろ、長期で見れば味方になる局面です。
積立初期は、増やす時期ではなく、集める時期。
焦らず、淡々と続けていきましょう。
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