――続けられる人ほど、余計なことをしない
資産形成というと、「何をやるか」「どの商品を選ぶか」「どれだけ増やすか」に意識が向きがちです。
でも、実際に長くうまくいっている人を見ていると、共通点は少し違います。
それは、やっていることより、やっていないことがはっきりしているという点です。
前回の記事では「積立投資を続けられる人の思考習慣」を整理しました。
今回はその続編として、**資産形成がうまくいく人が意識的に“やらないようにしていること”**を7つまとめます。
SNSや相場情報に疲れている人ほど、肩の力が抜けるはずです。
① 毎日の評価額チェックをしない
資産形成がうまくいく人は、評価額を頻繁に見ません。
理由は単純で、見るたびに感情が動くからです。
- 上がっていれば気が大きくなる
- 下がっていれば不安になる
この感情の揺れが、判断ミスや方針変更につながります。
積立投資は「長期で平均を取る仕組み」です。
短期の数字を追いかけるほど、本来の強みを自分で削ってしまいます。
うまくいく人ほど、
- 月1回
- 多くても週1回
と、見る頻度を意図的に制限しています。
② 相場予想を追いかけない
「今は高値か?」「そろそろ暴落する?」
こうした相場予想は、資産形成がうまくいく人ほど深追いしません。
理由はシンプルです。
当たらないから。
短期の相場予想は、プロでも外します。
それを個人が追い続けると、判断回数が増え、疲れ、行動がブレます。
うまくいく人は最初から割り切っています。
- 相場は読めない
- だから積立で平均を取る
- 予想より継続を優先する
予想をやめた瞬間、投資は驚くほど楽になります。
③ 他人の資産額を見に行かない
SNSでよく見かけるのが、
- ○歳で資産○○万円
- 今年だけで+○○万円
といった投稿です。
資産形成がうまくいく人は、こうした情報を見に行かないか、見ても深く受け取りません。
なぜなら、他人の資産額は自分の行動を良くも悪くも変えてしまうからです。
- 焦って無理な投資をする
- 自分のやり方に自信をなくす
- 不必要なリスクを取りたくなる
SNSに出てくるのは、ほぼ例外なく「うまくいった人のハイライト」です。
平均ではありません。
比較しないことは、逃げではなく資産形成の重要な戦略です。
④ 一発逆転を狙わない
資産形成がうまくいく人は、「一気に増やそう」としません。
- 短期で倍にしたい
- これで人生を変えたい
- 今しかないチャンスかも
こうした考え方は、メンタルを消耗させ、失敗の確率を高めます。
うまくいく人が信じているのは、派手さではなく再現性です。
- 少しずつでも続けられるか
- 生活に無理がないか
- 下がっても耐えられるか
この視点で投資を設計します。
結果として、大きく外さないことが、長期では最大の強みになります。
⑤ 生活費ギリギリで投資しない
資産形成が続かない最大の理由は、相場ではなく生活不安です。
- 収入が減ったらどうしよう
- 急な出費が来たらどうしよう
こうした不安がある状態で投資をすると、少し下がっただけで耐えられなくなります。
うまくいく人は、必ず投資とは別に、
- 生活防衛費
- すぐ使える現金
を確保しています。
余裕があるから続けられる。
この順番を間違えません。
⑥ 情報を集めすぎない
資産形成がうまくいく人は、意外なほど情報収集をしません。
- 毎日YouTubeを見ない
- SNSで相場解説を追わない
- 新商品が出るたびに飛びつかない
情報は多いほど正しくなりそうですが、実際は逆です。
情報過多は、判断疲れと不安を生みます。
うまくいく人は、
- 最低限の情報源を決める
- 方針確認のときだけ見る
という使い方をしています。
⑦ 感情が動いた瞬間に行動しない
最後が、いちばん重要かもしれません。
資産形成がうまくいく人は、
感情が強く動いたときほど、何もしません。
- 急に不安になった
- 急に自信が出た
- 焦りや恐怖を感じた
こういう瞬間は、判断の質が一番下がります。
だから、うまくいく人はルールを先に決めています。
- 積立は止めない
- 見直しは年1回だけ
- 感情が動いた日は何も決めない
感情と行動を切り分ける。
これが、長く続く人の最大の特徴です。
まとめ|資産形成は「やらないこと」を決めた人が強い
資産形成がうまくいく人は、特別な才能を持っているわけではありません。
- 毎日評価額を見ない
- 相場予想を追わない
- 他人と比べない
- 一発逆転を狙わない
- 無理な投資をしない
- 情報を集めすぎない
- 感情で動かない
これらを最初からやらないと決めているだけです。
前回の記事で触れた「積立投資を続けられる思考習慣」と合わせると、
資産形成は「頑張るもの」ではなく、「余計なことをしない仕組み」に近づきます。
不安になるのは自然です。
でも、不安なときほど、何もしない選択が正解になることも多い。
それを知っている人が、結果的に最後まで残ります。
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