投資界隈ではここ数年、さまざまな「FIREの亜種」が生まれています。
人は理想を掲げると、必ずそれを少し現実寄りに調整したくなるもの。
その中でも最近よく語られるのが Slow FIRE(スローFIRE) です。
これは、急いで経済的自由を手に入れるのではなく、人生を楽しみながらゆっくり自立に近づくという考え方。
短距離走のような従来のFIREとは違い、マラソン型の資産形成と言えるでしょう。🐢🔥
Slow FIREの基本的な考え方
Slow FIREとは、極端な節約や高い貯蓄率に頼らず、長い時間をかけて経済的自由に近づいていくFIREのスタイルです。
一般的なFIREでは、
- 貯蓄率:50〜70%
- 投資期間:10〜15年
- 早期リタイアを目指す
といった、かなりストイックな戦略が主流でした。
これは言わば短距離走型FIRE。
一方、Slow FIREは
- 貯蓄率:20〜40%
- 投資期間:20〜30年
という、長期マラソン型のFIREです。
通常FIREとの違い
資産形成の流れをシンプルに比較するとこうなります。
通常のFIRE
収入
↓
大量貯蓄
↓
↓
Slow FIRE
収入
↓
適度な貯蓄
↓
投資
↓
生活も楽しむ
↓
徐々に自由へ
ポイントは、人生の満足度を落とさないことです。
Slow FIREの特徴
Slow FIREにはいくつかの特徴があります。
① 貯蓄率は普通(20〜40%程度)
一般的な節約レベルで達成できる範囲。
極端な生活をする必要はありません。
② 生活を削りすぎない
旅行や趣味、交際費などもある程度維持します。
「人生を楽しみながら資産形成」が前提です。
③ 投資期間が長い
10年ではなく20〜30年。
その代わり、複利の力を最大限活かす設計になります。
④ 仕事を完全には辞めない場合もある
フルリタイアではなく、
- 副業
- フリーランス
- 週3勤務
など柔軟な働き方をする人も多いです。
つまりSlow FIREとは、
「人生を犠牲にしないFIRE」
と言えます。
なぜSlow FIREが生まれたのか
初期のFIREは、かなりストイックなライフスタイルでした。
例えば、
- 家賃を極限まで下げる
- 外食をしない
- 趣味を削る
といった生活です。
しかし実際には、
心理的に続かない人が多かった。
行動経済学の視点で言うと、人間は
極端な制約を長期間維持できない
という性質があります。
そこで登場したのが、
「ゆっくり自由に近づく」
というSlow FIREの考え方です。
FIREの主なタイプ比較
現在はFIREにもいくつかの種類があります。
| タイプ | 内容 |
|---|---|
| Lean FIRE | 極端な節約で早期リタイア |
| Fat FIRE | 贅沢な生活水準を維持 |
| Barista FIRE | 軽く働きながらFIRE |
| Coast FIRE | 資産形成後は積立停止 |
| Slow FIRE | 無理せず長期で自立 |
Slow FIREはこの中でも、最も持続可能なタイプと言われることが多いです。
日本人に合いやすい理由
Slow FIREは、日本の環境とも相性が良いと言われています。
理由は3つあります。
- 社会保障制度がある
- フルFIRE文化がまだ弱い
- 副業や個人ビジネスが広がっている
つまり、
完全リタイアしなくても自由度を上げられる社会
になりつつあるのです。
Slow FIREの投資戦略
Slow FIREの投資戦略は非常にシンプルです。
基本はこの3つ。
- インデックス投資
- 長期複利
- 定期積立
つまり、
時間を味方にする投資。
短期間で大きく増やすのではなく、
ゆっくり資産を積み上げていきます。
まとめ
Slow FIREを一言で表すなら、
「急いで自由を買う」FIREではなく
「人生を楽しみながら自由に近づく」FIRE。
極端な節約をする必要もなく、
生活の満足度を維持しながら資産形成ができます。
だからこそ、長期的に続けやすい。
FIREの中でも、特に現実的な戦略と言えるでしょう。
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