12月に入り待ちに待ったボーナスシーズンです。投資をしている人の中には全額S&P500に突っ込むぜ!という方もSNSをみると結構いる、、、ですがそれはほんの一握りの紳士(変態)だけで、ボーナスが入ったら何を買おうとワクワクしている人が大半です。しかし、お金が入って財布のひもが緩むと後々「なんでこんなもの買ったんだろう……」と後悔することも少なくありません。今回は「ボーナスで買ってはいけないもの」について解説します。
計画性のない買い物
ボーナスシーズンは、小売店やオンラインショップにとって大きな商戦期です。多くの店舗では、割引セールやポイントアップキャンペーンが実施され、買い物を促進しています。そのため、セール会場はまるでお祭りのような楽しい雰囲気になりますが、特に欲しいものがないままセールに足を運ぶことは、無駄遣いの原因となることが多いです。「お得だから買わなきゃ損だ」と考えずに、自分の生活に本当に必要なものだけを事前に決めて店舗に行きましょう。
購入を決める前にこれだけは確認しましょう
- すでに持っているもので代用はできないか
- その商品が割引されていなくてもほしいと思えるか
- どの場面で使うか明確なイメージができるか
いわゆる汚部屋に住んでいる人は似たような服や、同じ用途の文具や食器などを大量に保有しています。購入前に似たものはないかしっかり確認しましょう。また、商品を購入しようとした時、その商品が定価であっても購入するか自問してみましょう。もし、定価でほしいと思わないのであれば「お得だから」「割引されているから」という二次的な理由が強いので一旦購入を控えましょう。もし、何日か経ってまだ欲しいようであれば改めて購入すればよいです。結果多少高くなったとしても満足感は上がります。最後になんとなく便利そう、役に立ちそうという理由だけで購入するのは控えましょう。できれば具体的に週3回平日の夜に使うとか置く場所はリビングのテーブルの上にしようなどイメージしてから買いましょう。具体的な使用用途がわからないと購入しても使いこなせません。
ギャンブル・宝くじ
ギャンブルも宝くじも、仕組みとして胴元(運営側)が利益を得るように設計されています。
例えば、宝くじの場合、集まったお金の約半分は手数料や公共事業費として使われ、購入者に還元されるのはわずか46%程度。つまり、1000円分の宝くじを買った場合、実際の期待値は460円程度しかありません。ギャンブルで一時的に勝つことがあったとしても、そのお金を再びギャンブルに使ってしまう人が大半です。また期待値がマイナスなのでギャンブルを続けてこれまでの負けを取り戻すことも不可能です。次勝ったらギャンブルを辞めると言って辞めた人はいません。高い買い物だったとしてあきらめてしまうのが一番安上がりです。ちなみに宝くじの高額当選の確率は非常に低く、2000万分の1と言われています。この数字がどれほど低いかというと東京ドームを満員(約55000人)の状態を360個作って、その中で選ばれしたった1人です。ギャンブルや宝くじには、スキルや経験・体験という付加価値がありません。ただお金が減り、最終的に「もっと有意義な使い方ができたのに」と後悔することが多いです。
安物・粗悪品
「格安の中華製品」など他の商品に比べると安くてお得に感じることもありますが、品質が低い、安全性に問題、すぐに壊れるなどで買い替えて結果として高くつくことがあります。すべての中華製品が悪いとは思っていませんが、USBメモリやSSDなどの記録媒体は記憶容量が偽装されて、大切なデータが破損する場合があります。私も今年SSDを購入したのですが、見事につかまされました(速攻で返品したので幸い金銭的被害はありませんでしたが、、、)。品質が悪い程度であれば自分がイライラするだけですが、安全性に欠ける商品を使って火事になっては大変です。他にも直接肌に触れる化粧品や口にいれるものであれば最悪、健康被害がある可能性があります。特に小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。
粗悪品や偽物をつかまされないように
- 類似品に比べて明らかに値段が安い。
- 割引率が高すぎる。
- サクラチェッカーで調べる。
- 口コミやレビューを確認する。
せっかくのボーナスで安物買いの銭失いにならないように気をつけましょう!
意味のない飲み会
コロナ禍以降飲み会は減少傾向ですが年末年始などの時期はまだまだ多い印象です。私はお酒は飲めませんが飲み会自体は楽しいので参加しますが、お金や時間がかかり、アルコールや油分や塩分の多いおつまみが出るので健康やダイエットに悪影響を及ぼすことがあります。特に最近は人件費や材料費の高騰で一回の飲み会で5000円〜を超えるのも珍しくない印象です。さらに二次会や三次会に参加したり、帰りにタクシーや運転代行を使えば更に費用が嵩みます。一緒にいて楽しいメンバーであればまだ良いのですが、上司に気を使ったり、一ミリも役に立たない武勇伝や愚痴を聞かされたり、時代にそぐわないイッキ飲みとかこれってどんな罰ゲーム?なのでなるべく回避しましょう!
飲み会で失うもの
- 時間(2h〜半日)
- お金(5000〜10000円)
- 健康(プライスレス)
いかなくても良いどうでもいい飲み会は極力断りましょう。しかし、社会人として、どうしても参加しないといけない場合もあります。
被害を最小限にするためには
- 二次会には参加しない
- 終電前には帰宅する
- 適量を意識して飲みすぎない
実行するためには「家族の体調不良」「会社で必要な資格勉強」などが効果的です。飲み会の途中でいきなりだと怪しまれる可能性があるので前日くらいから「ちょっと子どもの調子が、、、」と伏線を張っておきましょう。そんな中引き止める人は少ないでしょう(多分)。会社で交流が足りないと感じるのであれば会社の昼休みを利用してランチミーティングを提案するのも一つの手です。仕事中なので当然アルコールを含まれないですし、昼休みなので時間も短いです。高めのランチでも2000円もあれば足りるでしょう。せっかくもらったボーナスはなるべく自分のために使いたいですよね!
おすすめのボーナスの使い道
せっかくのボーナスをなるべく有意義に使いたいのであれば次のことに意識すると失敗する確率が減ります。
- ものではなく体験
- 投資をする
なぜものではなく体験なのか?
それはものを購入しても幸福は長く続かないということが研究でわかっているからです。
適応化現象(ヘドニック・アダプテーション)といって、今死ぬほど欲しいと思っている高価なバッグや最新のスマートフォンを手に入れたとき、一時的に大きな喜びを感じますが、その喜びは時間が経つにつれて薄れていき、やがてそれが「当たり前」になってしまいます。今あなたが持っているものは購入当時は悩んだ中から一番を選んだはずなのに他人の持っているものと比べて違うものが欲しいと思ってしまいがちです。しかし記憶に残る体験したことを共有したり思い出せばその度に楽しい気分になり幸せが長続きします。実際ボーナスの使い道ランキングの上位に旅行や趣味がランクインしています。
次に金融投資ですが、これは投資することで将来使える金額が大きくなる可能性があるからです。日本人の約4割が貯金100万円以下ですし年金も額が減るのは目に見えています。もちろん全額S&P500に突っ込む必要はありません。将来を見据えて一部でも良いので投資にまわしましょう。ボーナスの使い道ランキングでDODAで面白い結果が出ていたので掲載。なんとボーナスを投資にまわしたいという人が去年より2%多く伸び率はトップでした。新NISAの影響か順調に投資民が増えている印象。体験が現在のため、投資は将来の不安を軽減させるためというイメージで現在・将来のことを考えてバランスよく使うことを意識しましょう。
まとめ
ボーナスで買ってはいけないものは
- 計画性のない買い物
- ギャンブル・宝くじ
- 安物・粗悪品
- 意味のない飲み会
ボーナスで買うべきものは旅行や趣味など体験につながること、将来使えるお金を増やすための投資。