社会人として覚えておきたい重要な経済指標【国内総生産(GDP)】

こんにちはCOBARUです。ニュースでよく聞くけど意外とどんな意味かを正確に把握できていないことってありますよね?すでに投資を始めている人はアメリカや全世界に投資している人も多いと思います。今回の記事を読めば国内総生産はなにか理解でき、投資をする上で重要な知識が身につきますのでぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

国内総生産(GDP)とは

GDPとは【Gross(全体) Domestic(国内) Product(製品)】の略で、経済ニュースなどで度々耳にする機会が有ると思いますがしっかりと理解できている人は案外少ないのではないでしょうか。意味は「ある国が一定期間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計」です。文字だけだとわけわからないですよね、、、図にする下記の様な感じになります。

この一連の流れでは合計200円の付加価値を産んだことになります。同じように日本国内で車を作って売れば日本のGDPに加算されます。1年の中でこれらの取引を全て合わせてたものが日本のGDPになります。

計算式はこんな感じになってます。(覚える必要はないですがw)、輸出−輸入となっていますので、円安・資源高などで貿易赤字になるとGDPは低くなります。

GDP = C + I + G + (X – M)

  • C: 消費者支出(Consumption)
  • I: 投資(Investment)
  • G: 政府支出(Government Spending)
  • X: 輸出(Exports)
  • M: 輸入(Imports)

2023年10月に発表された最新の世界のGDPランキングではアメリカ・中国に続いて3位だった日本はドイツに抜かれ4位まで転落してしまいました。

人口が多いほうが有利

計算式にもありますが、GDPはC:消費者支出の影響が大きいです。100万円の車を買う人が100人と10000人では100倍変わってきます。単純な足し算なので人口が多いほうが当然GDPは大きくなります。日本に住んでいると気づきにくいですが日本は国としても規模が大きく、2023年のデータでは人口が1億人を超えている国は190カ国中でたった15カ国しかありません。

投資をしている人は去年・一昨年あたりからインドへの投資が熱いと聞くことが増えたのではないでしょうか。その根拠のひとつに人口が多いことが挙げられています。GDPトップ5の人口を見てみると下記のようになります。

  1. アメリカ: 約3億3300万人
  2. 中国: 約14億人
  3. ドイツ: 約8,320万人
  4. 日本: 約1億2600万人
  5. インド:約14億人

世界の人口ランキングでは1位インド2位中国3位アメリカとなっており、GDPと人口の相関が見られます。また一般的にGDPと株価には相関があるといわれておりGDPがあがれば株価があがることが予想されます。2023年にインドが中国を抜いて人口世界第1位の国となりました。中国と比較すると同程度の人口なのにもかかわらずGDPには5倍以上の差があるため、まだまだ成長余力を残している判断しているのでしょう。(まぁそんな簡単な話しではないとおもうんですけどね〜w)

人口増加はアメリカや全世界に投資する根拠のひとつにもなっています。実はアメリカは先進国で唯一人口が増加し続けている国だったりします。また世界全体の人口は発展途上国を中心に増加しており、2080年まで伸び続けることが予測されています。
人口が増える→働く人が増える→サービスやモノが売れる→企業が儲かる→株価はきっと伸び続けるだろうというわけです。

また、同じ人口数であれば平均年齢が若いほうがGDPは伸びやすい傾向にあります。一人当たりの働く期間が長く、住宅・車・保険・趣味・結婚・子供の教育など消費活動も活発になります。投資の分析方法として前の年と比べてその国が成長しているのかあるいは衰退しているのかを図る方法があり、GDP成長率といいます。アメリカや中国のGDP成長率が高い一方で、日本がいかに成長していないか分かって悲しくなりますね…。

日本生命HPより

中国が先進国でない理由

今やアメリカに次ぐ第2位の経済大国となった中国がなぜ先進国ではないのか、ニュースで疑問に思った人もいるのではないでしょうか?これには「一人当たりGDP」というのが関係しています。一人当たりGDPは GDP÷その国の人口 で求めることができます。

日本の一人当たりGDPは
4兆2308億ドル÷1億2600万人=約3万3570ドル

中国の一人当たりGDPは
17兆7008億ドル÷14億=約1万2640ドル

経済発展して豊かに見える中国も都心部と農村部で貧富の差が大きく、一人当たりの平均では3倍弱日本のほうが高いです。ただし、先進国と呼ばれるためのひとつの目安として一人当たりGDPが1万ドル以上と定義されており資格は満たしているので、貧富の差が解消されれば中国は先進国扱いになるのかな〜と思ってます。みんな大好きeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の投資信託説明書ではまだ新興国扱いなのでw

まとめ

GDPを理解すると国の経済の大きさ、前年比と比べてどのくらいその国が成長しているか、国の豊かさなどが分かりニュースの理解度があがります。インデックス指数への積立投資は現在の最適解の一つで、知識がなくても誰もができることですが、投資を続けていると時に大暴落に見舞われるときもあります。その時になぜ投資したのか、根拠となる知識をもっていれば正しい判断・行動をすることができ、将来的なリターンが大きく変わります。一緒に知識武装していきましょう!

  • GDPとはある国が一定期間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計。
  • GDPは「人口」と相関があり、GDPが成長すると「株価」も上がりやすい。
  • GDPの成長率の推移をみることでその国が今後発展していくかどうかの目安になる
  • 一人当たりGDPが低い中国はまだ新興国扱い(このままだと日本が先進国から外されそう…。)

少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA