あなたの会社は大丈夫?〈ブラック企業の特徴と対策〉

こんにちはCOBARUです。現代社会において、ブラック企業は未だに存在し、過酷な労働環境で働く人々が少なくありません。他人からみたらなぜさっさと仕事を辞めないのか?と疑問に思うような環境で働いている方もいると思います。大手人材紹介会社で勤務している現役エージェントの私が、即座に辞めるべきだと感じるブラック企業の特徴についてや私自身がブラック企業に就業していたどうだったか、転職活動を始めるに準備しておいたほうが良いことなどについて解説していきます。

ブラック企業の特徴

残業が異常に多い

長時間労働は身体的・精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性が高いです。体力を消耗させ、慢性的な疲労を引き起こすことがあります。長期間にわたる過度の労働負担は、心のバランスを崩し、ストレス、不安、抑うつなど怪我や病気のリスクを高めます。

長時間の連続労働は、逆に生産性を低下させるというは様々な本や研究から明らかとなっています。疲労が蓄積すれば、仕事の質や効率が低下し、ミスが増加してしまい余計に仕事が増えるという悪循環。政府の定める過労死ラインである月80時間以上残業をしている人は本当に要注意です。

残業が多すぎる場合、自覚が無いだけで冷静な判断ができてない可能性が非常に高いです。睡眠不足や暴飲暴食、ちょっとしたことでイライラしたりしていないでしょうか。自分がいないと仕事が回らないという責任感の強い方が多いと思いますが、あなた一人がいなくなった程度で潰れるような会社は未来が無いですし、あなたのことを大切にしない会社に価値はありません。

人を補充しないという選択をした上層部が悪いのでちょっと1週間くらい休んじゃいましょう。理由は何でもいいです。しっかりと睡眠を取って冷静になって今の職場がどうか考えてみたり、親や友人に相談してみましょう。ブラック企業の手口として睡眠不足や会社以外の情報が意図的に入らないようにして冷静な判断が出来ない状態して洗脳してきたりするので注意が必要です。

休日が少ない

厚労省の就労条件総合調査によると、労働者一人あたりの平均年間休日数は113日となっています。
業界や会社規模によって年間休日に差があります。情報系・金融・インフラの業界は休みが多く、サービス・運送・建設の業界は休みが少ない傾向です。また、全般的に大手のほうが休みが多い傾向です。

週5日勤務で労働時間を40時間とした場合、365日を1週間(7日)で割ると約52週となりますので土日のみが休みの場合は約104日となります。もし年間休日が100日を割っているようであれば、かなり休日は少ないと考えたほうが良いでしょう。この日数を下回る場合は36協定を結んでいないと労働基準法違反になる可能性があります。

他にも求人によくある年間休日ついて見てみると
110日は、土日休み(104日)+夏季休暇(3日)+年末年始休暇(3日)で基本的に祝日は出勤の場合や祝日休みの代わりに土曜日出勤がある等の場合
120日以上、は土日休み(104日)に加えて、国民の祝日や夏季休暇や年末年始休暇がある場合です。
※ちなみに2023年の祝日は全部で17日間ありますが土日と被る日がなんと5日間もありました、、、

「週休2日」と「完全週休2日」の違いについて、偶に知らない方がいますので補足しておくと
週休2日の定義とは月の中で1週でも2日休みがある場合となります。例えば第一週は土・日休み。第二週〜第四週まで日曜休み(土曜日出勤)などの場合です。一方完全週休2日制は毎週2日間が休みの場合のみです。これを知らずに入社してしまうと思ったより休めないということにもなりますので、しっかり確認をしておきましょう。

サービス残業の強制

「サービス残業」と言わずに素直に「違法残業」っていってほしいですね笑
あれこれともっともらしい理由をつけてくるかもしれませんし、周りもやっているかもしれませんが、普通に犯罪ですよ?
あなたがサービス残業をすることで、周りもサービス残業しなければならない状態になりますし、会社にとっても適正な労働時間を把握できず、人員が必要なのかどうかの判断もできず、どんどん仕事が増えてきつくなってしまいます。

毎日1時間以上サービス残業をするような会社であれば、上司や人事に相談が必要かもしれません。1時間×20日×時給1000円だとしても2万円です。残業割増が最低でも25%付くので実際はもっと損しているでしょう。私だったら会社に2万円も払いたくありません。サービス残業を見過ごしている時点で今後その会社が良くなることはあまり期待でき無いと思うのですがいかがでしょうか。

ハラスメントが日常的

上司からの暴言や暴力がある、性的な嫌がらせがある、飲み会が頻繁にありお酒を飲むことを強要されるこれらもブラック企業の特徴の一つです。
ハラスメントをしてくる人の特徴は他責思考・自分が常に正しいと思い込んでいる・プライドが高い・自己中・劣等感を隠そうと必死など
(すべて挙げていたらもう一本ブログ書けそうw)碌なやつじゃないです。他者を攻撃しないとやっていけないような過酷な環境が原因なのか、無自覚にパワハラしているのか、まともな会社であれば暴言なんて言われないですし、セクハラも飲み会参加強要もありません。環境に慣れてしまっている方もいるかもしれませんが、厚労省のHPにもあるようにハラスメント対策は事業者の義務です。国のルールを破って良い会社なんて存在しません。

ブラック企業の実体験

とまぁ割りとボロクソに書いてますがw私自身も新卒1社目が相当ブラック企業だったので、ブラック企業はさっさと滅んでくれないかなと心底思っています。実際に私が体験したブラック企業がどんな感じだったのかと、ブラック企業に努め続けるとどうなるかについて解説していきます。

ブラック企業の日常

・残業が月100時間を超える(最大で200時間/月)
・残業の過労死ライン80時間と聞いて少なすぎると感じる。
・睡眠時間が短いことを自慢する先輩。
・平均3時間くらいしか睡眠がとれず常に頭がぼーっとしている。
・終電がなくて会社近くの漫画喫茶に泊まる。
・事務所で寝ていたら起こされて買い出しに行かされる。
・1日の勤務時間は16時間が基本。
・30時間くらい連続勤務が月に何回かある。
・月の休みは4日以下。
・所長から口に含んだビールを顔面にかけられる。
・先輩から作業着を洗濯して干すように命じられる。(業務時間外)
・寝るというか気絶のほうが近い。
・寝る前に何故か涙がでる。(うつ病?)
・電車で飛び込み自殺する人の気持ちがわかる。(うつ病?)
・労基署に行く時間があるならその分を睡眠に当てたいと思ってしまう。
・全てサービス残業のため月収は20万円ちょっと

JR関連で現在プライム上場している会社です。今振り返ってみても相当やばいですね、、、辞めた理由は、母親に涙目で『そんなに働かないとだめなの?』言われてようやく自分が異常な状態で働いているのに気付いたためです。先輩も含めて当時は本当に洗脳されてましたね。

ブラック企業で働き続けるとどうなる?

人間は慣れる動物でどんな劣悪な環境でも、長く居るとそれが普通になってしまい疑問に思わなくなってしまいます。自分がいないと仕事が回らない、業績が悪い、周りもサービス残業している、自分は仕事が遅いから、他の会社で通用しないからなど真面目で責任感の強い方のほうがブラック企業から抜け出せない傾向があります。

ブラック企業で働き続けることは、身体的・精神的に悪影響を及ぼします。長時間の労働や過剰なストレスは、睡眠不足や免疫機能の低下による病気の原因となったり、ストレスからくる暴飲暴食やイライラ、他人への攻撃的な態度、休みがないことによって家族とのコミュニケーションが不足し、それが家庭内の不和につながり、趣味の時間がとれずリフレッシュができない、仕事へのモチベーション低下、生産性の低下、無気力感で最悪、適応障害やうつ病などの病気になってしまい仕事どころか最悪のケースで人生を台無しにしてしまいます。

あなたがブラック企業で不当に安い単価で仕事をしていると、健全な競争原理が働かなくなり、業界全体でブラック企業化が進んでしまいます。ブラック企業を辞めることで、待遇の悪いブラック企業が潰れて健全な新陳代謝が起こり、業界や日本全体の利益になります。

人材サービス会社に勤務しているので実際に転職活動をされている方と面談する機会がありますが、そんな会社さっさと辞めたほうがいいですよって言いたくなる場面も多いです。私なんて特別なスキルも無いしと思わずにとりあえず転職サービスの会社に登録することをおすすめします。良い仕事がなければそのまま今の会社で働き続ければ良いです。

幸い今は売り手市場ですし、リカレントや学び直しについて厚労省HPの教育訓練給付制度で補助金が出るものもありますので活用していきましょう。

※厚労省HPより

転職前に準備するべきこと

転職の目的を考える。

転職を考えているということは、何かしら現状を変えたいと思っているでしょう。年収が安い、長時間労働で休みが少ない、正社員という雇用形態になって安定して働きたい、営業職から事務職に職種を変更したい、希望の勤務地で働きたい等、転職をすることにより叶えたい希望、現状と理想とのギャップが転職をする目的となります。ここをしっかりと考えていないとせっかく転職してもすぐにまた転職活動を再開する羽目になります。なるべく具体的に考え、まずは今の会社では達成することができないのかも合わせて模索する必要があります。

例えば、年収を上げたい場合、上司の勤続年数や年収はどのくらいなのか、自分は上司と同じポジションまで昇格できそうか、そのためどのくらいの勤続年数が必要か。雇用形態を変えたいという方もまずはその会社に正社員の登用制度はあるか?また登用実績があり現実的に可能か?職種変更や勤務地は会社に希望は出せないのか?まずは今の会社でできることも継続して探しましょう。

転職エージェントに登録する

次に転職エージェントに登録しましょう。ハローワークは正直オススメしません。理由はハローワークであれば無料で求人出すことができるのに比べて、転職エージェントを利用して採用した場合、採用した企業にインセンティブとして年収の20%〜30%程度を支払う必要があるためです。採用コストを払っても人を取りたいという意欲がある企業なので、長期で働いてほしいと考えているので全ての会社とは言いませんが待遇も良いところが多めです。

ハローワークのみで採用しようとしている会社は採用コストが払えなかったり、辞めてしまっても仕方ないと考えている企業が相対的に多くなることは容易に考えられます。ハローワークとエージェント等を併用して採用活動をしている企業もあるので100%ダメというわけではないですが、転職活動に慣れていない場合は、面接の日程調整や年収の相談などをしてくれる、転職エージェントなどを利用するほうが無難でしょう。

どの転職エージェントに登録するかも重要です。企業によって特色があり、20代や30代に強い、特定の業界に強い、特定の職種に強い、高年収求人を扱っている等様々ありますので、最初に確認した転職の目的に合わせて自分にあった転職エージェントをいくつか登録しておくと良いでしょう。比較をすることで自分にあっているあっていないなどが分かり効率的に転職活動ができます。

履歴書・職務経歴書の作成

自分がこれまで築いてきたキャリアや磨いてきたスキル、資格を洗い出して履歴書、職務経歴書を作成しましょう。これは作成に苦労する方も多いと思います。私は日々、求職者の応募書類を見ていますが、応募書類をしっかり作り込んでいる方はやはり内定を貰える方が多いです。ベースになるものを作っておき、会社に合わせて多少の修正をしましょう。

書くことが思い浮かばない場合は会社に入社したての頃と現在を比べてできるようになったことを列挙してみましょう。分からなければエージェントへ相談できるサービスもあるので活用してみましょう。逆に自己PRや志望動機を使いまわししているというのはすぐに分かってしまいます。書類が通過しない限りスタートラインにも立てませんので書類作成には力を入れましょう。一度ベースとなるものを作ってしまえば後々楽になります。

まとめ

令和の現在でもブラック企業は未だに数多く存在します。無理をして人生を台無しにしてしまう前にブラック企業の特徴と及ぼす悪影響について、ブラック企業で働き続けることのデメリット、現役の転職エージェントが考える転職前の準備についての解説でした。

ブラック企業の特徴として、長時間の残業、少ない休日、サービス残業(違法残業)、ハラスメントの横行。ブラック企業で働き続けると、心身ともに疲弊し、睡眠不足やストレスからう病気になってしまったり人生が台無しになってしまいます。また、健全な競争原理が働かずよりブラックな業界に、、、そうなる前に転職活動を始めましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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