普通の生活=貧乏になる!?老後に備えて今からやるべきこと

こんにちわCOBARUです。今回は今までと同じような「普通の生活」をしていると厳しい老後が待っているということについて、老後2000万円問題とは、これからは退職金が期待できない点、今からできる老後対策について、公的なデータを元にわかりやすく解説していきます。ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

普通の生活を送った人の末路

令和4年度の金融広報中央委員会の調べでは全世帯の貯蓄なしまたは貯蓄100万円以下が約37%、退職金をもらえるであろう60代でもに限ってみても約30%が貯蓄なしまたは貯蓄100万円以下です。また、これから老後を迎える50代の金融資産保有額の平均額は約1200万円ですが、より実態の近い中央値ではたった280万円となっています。※貯蓄などは一部の富裕層によって平均額が押し上げられてしまうため、下から順番に数えてちょうど真ん中の人の数字を参照する中央値がより実態に近いと言われています。
以前、話題になった老後2000万円問題に到底届かず、お金について何も考えずに生活してしまうと半数の人は老後貧乏まっしぐらという悲しい末路が待っています。

2,000万円問題とは

2019年に金融庁が示した試算によれば、豊かな老後を迎えるためには、年金受給に加えて不足分が1ヶ月あたり5.5万円かかり、30年間で約2,000万円の不足が生じるという問題です。メディアのニュースなどでも大きく取り上げられ、一時期話題になったので名前をご存知の方は多いと思います。なぜ金融庁が急遽このような発表に至ったかといえば、人生100年時代と言われるようなり医療の飛躍的進歩や衛生環境の改善で平均寿命が大幅に伸びて(これ自体は非常に喜ばしいことですが)取り崩し額が増えたためです。仮に寿命が75歳であれば、65歳から毎月5.5万円の赤字でも事前に約660万円の貯金があれば足りる計算となります。

退職金はあてに出来ない

自分の会社には退職金があるから大丈夫という方も注意が必要です。1997年のピークに平均2871万円あった退職金は年々に減り続け、20年前に比べて1000万円以上減少しています。昔は新卒〜定年まで一つの会社に勤めることが多かったですが、現在は転職するのが当たり前の時代です。退職金は勤続年数と平均年収を考慮するところが多いので今後も退職金は減り続けることが予想されます。また、東京商工リサーチの調べでは企業の平均寿命が約23年であるというデータが公表されています。赤字が続き、倒産してしまった会社には当然、退職金の原資が確保出来ず、退職金がもらえなかったり、予想より少なく金額になってしまう可能性があります。また、岸田総理が2023年に退職金控除の見直しに言及しました。簡単にいうと1社で20年以上長期で就業した場合、退職金にかかる税金が優遇されていたのですが、これが転職の妨げになっているということで見直しが入りました。私は人材会社に勤務していますが、企業からの依頼・条件を見ると退職金がない会社というのも増えています。これまで退職金というのは長期で働いてくれた社員への慰労という側面がありましたが(給与としてもらうより税制的にも有利)、変化が早く、会社の存続が保証できない場合や転職するのが前提であれば、即座に社員に還元できず、若手に不利益になってしまう制度はむしろ足かせとなってしまう可能性があります。

解決策

投資期間が15年以上取れる方は、将来のために余剰資金を税金優遇制度のiDeCo・NISA制度を利用して、毎月少額ずつ積立投資を始めましょう。投資なので確実なことは言えませんが、過去のデータで有名なインデックス投資先であるS&P500を15年以上投資するといつから初めてもプラスに収束しています。長期で投資を続けることで複利の効果をより実感できるでしょう。
50代後半など充分な投資期間が取れない場合、別途対策を考える必要があります。もちろん投資をしたほうが良いですが、万が一マイナスになってしまったときに「詰み」状態にならないために貯金や債権など安全資産への投資も検討しましょう。まずは、支出を減らして、生活水準の見直しをしましょう。生命保険も子供が大きくなりライフステージが変われば手厚い保証は必要ないかもしれません。住居が賃貸であれば、夫婦ふたりで住めるようなコンパクトな住まいに引っ越すことで支出の一番大きい家賃を節約することが出来ます。また、今までの経験・専門性を活かして副業を始めることも視野に入れましょう。最後に、老後自体を遅らせるということも検討しましょう。月に6万円〜10万円でも働き続けることができれば、定年後も資産はマイナスにならず、むしろ増えます。お子さんが大きくなったら、これまでに専業主婦をされていた方も無理の無い範囲で働き始めるのも良いでしょう。また、年金繰り下げ制度を利用することで、1年で8.4%年金受給額をUPすることが出来ます。そのためには働ける健康な身体が必要ですので、暴飲暴食は避け、規則正しい生活を送るように心がけましょう。

まとめ

「普通の生活」をしている大半の人は老後貧乏になってしまう可能性が高い。人生100年時代で老後2000万円問題が大きな話題になったように現役時代からしっかりと貯蓄をしていく必要がある。退職金は年々減少傾向であてには出来ない。今からできる対策として、生活水準の見直し、余剰資金の投資、副業や定年後も働くことでより豊かな老後を迎えることができると考えられます。少しでも皆様の参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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