高配当株って、配当が入るたびに「資産が働いてる感」があって気持ちいいんですよね。
でも始め方を間違えると、配当以上に株価が下がって実質マイナスになりやすいのも事実。
特に最初は、
- 利回りが高い=お得だと思ってしまう
- 分散のつもりが、似た業種だらけになる
- 減配や税金を軽く見てしまう
このあたりの“あるある落とし穴”にハマりがちです。
この記事では、初心者でも判断できる形で「高配当株の注意点」と、
**銘柄を選ぶときのポイント(PER・PBR・ROE、参入障壁、安定収益、増配実績)**までまとめます。
高配当株は「利回り」より“持ち続けられる企業か”がすべて
結論から言うと、高配当株は短距離走じゃなくマラソンです。
一度買ったら、景気や金利、業績の波を越えて持つことになります。
だから重要なのは、
- 株価が下がっても致命傷にならない
- 減配しにくいビジネス構造がある
- 配当を出し続ける体力がある
この3点。
利回りの高さは「入り口」で、勝負は“中身”です。
気をつけるポイント①:利回りが高い=優良ではない(むしろ危険)
結論:利回りだけで買うのは危険です。
理由は簡単で、利回りは 配当 ÷ 株価。
株価が下がれば、利回りは“見かけ上”上がります。
つまり、
📉 業績悪化 → 株価下落 → 利回り上昇(魅力に見える)
→ 次の局面で減配 → 利回りは幻
これが「高利回りトラップ」。
⚠️要注意サイン
- 利回りが極端に高い(例:8%超が常態)
- 株価が長期で右肩下がり
- 利益が落ちてるのに配当だけ維持している
気をつけるポイント②:減配リスク(配当は“約束”ではない)
結論:配当は固定じゃなく、その年の方針です。
企業は、利益や投資計画によって配当を減らせます。
特に景気が悪い局面では「配当より資金確保」が優先されます。
✅減配しやすいサイン
- 配当性向が高すぎる(利益の大半を配当に回している)
- 一時的な利益で配当を出している
- 借金が増えている(利払い負担が増える)
✅安心材料
- 減配が少なく、増配・維持の実績が長い
- 利益の波が小さい
- キャッシュ(現金)を安定的に稼げている
銘柄選びのポイント①:PER・PBR・ROEは「最低限の健康診断」
結論:高配当株でも、割高掴みは避けたい。
そのための最低限の指標が PER・PBR・ROEです。
難しい計算は不要で、意味だけ押さえればOK。
PER(株価収益率)
利益に対して株価が高いか安いかの目安。
- PERが高すぎる:期待先行で割高の可能性
- PERが低すぎる:市場が疑っている(要注意)可能性
💡ポイント
- 「同業他社と比べてどうか」で見るのが現実的
PBR(株価純資産倍率)
会社の資産価値に対して株価が高いか。
- PBR1倍割れ:割安に見えるが“稼ぐ力が弱い”場合も
- PBRが高い:ブランド・成長・収益性が評価されていることも
💡ポイント
- PBRだけで判断しない(ROEとセットが鉄則)
ROE(自己資本利益率)
会社が株主のお金でどれだけ効率よく稼いでいるか。
- ROEが高い:稼ぐ力が強い
- ROEが低い:資本を持て余している可能性
✅まとめ:3点セットの見方
- PBRが低いのにROEも低い → “安いけど弱い”かも
- PBRが高いけどROEも高い → “高いなりの理由”がある
- PERが低い → 市場の不安要素(業績・構造)がないか確認
銘柄選びのポイント②:参入障壁が高い企業ほど、配当が安定しやすい
結論:高配当株で大事なのは「競争に負けにくいこと」。
参入障壁が高い企業は、価格競争になりにくく、利益が安定しやすい。
結果として、配当も維持されやすい傾向があります。
✅参入障壁が高い例
- インフラ(通信、電力、鉄道など)
- 規制産業(金融、保険など)
- ブランドが強い(日用品・嗜好品など)
- 大規模設備が必要(素材・重工系など)
- ネットワーク効果(使う人が増えるほど強くなる)
💡判断のヒント
- 「新規参入が簡単なら、利益は薄くなりやすい」
- 「替えが効かない、生活に根付いているほど強い」
銘柄選びのポイント③:リースや保険など「安定収益の構造」は強い
結論:配当投資は“波が小さい稼ぎ方”と相性がいい。
リースや保険のように、
ストック型(継続課金型)で収益が積み上がるビジネスは、
- 毎月・毎年の売上が読みやすい
- 収益がドカンと落ちにくい
- 配当方針を立てやすい
という特徴があります。
✅安定収益の例
- リース(企業の設備投資を分割で支える)
- 保険(保険料が継続的に入る)
- 通信(毎月課金)
- インフラ(利用が継続される)
- 一部のBtoBサービス(長期契約が多い)
銘柄選びのポイント④:減配がなく、増配企業である(これが最強の安心材料)
結論:高配当株の本命は「増配(または減配しない)企業」です。
理由は、配当の再現性が高いから。
増配企業は多くの場合、次の特徴を持ちます。
- 利益が安定している
- キャッシュが厚い
- 株主還元を重視する文化がある
- 無理な配当をしていない
💡チェック方法(初心者向け)
- 過去5〜10年で「減配があるか」をまず確認
- 配当が増えていれば、配当方針がブレにくい
まとめ:高配当株は「利回り」より“企業の強さ”で決める
高配当株で失敗しやすいのは、利回りだけで飛びつくこと。
本当に見るべきは、中身です。
✅気をつけるポイント
- 高利回りトラップを避ける
- 減配リスクを見抜く
- PER・PBR・ROEで健康診断
- 参入障壁(守りの強さ)を見る
- 安定収益(リース・保険など)の構造か
- 減配がなく増配企業かを確認
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