節約本がベストセラーになり、多くの人々が節約法を知っているにもかかわらず、節約が継続できない現象はよく見られます。なぜでしょうか?その理由の一つが、知っていることと実際に行動することのギャップです。つまり、節約のために〇〇をするなどの方法を理解していても、実際にそれを実践し続けるのは難しいのです。この難しさの背後には、浪費を促すストレスや人間が本来もつ性質が潜んでいます。多くの人々が浪費を続けてしまう背景には、心理的要因が影響していると考えられます。
他人との比較
他人との比較は、浪費の大きな要因の一つです。近年ではSNSの発達により、金持ちや有名人など他の人の生活が簡単に知れるようなりました。自分より、良い家に住んで有名店で食事をして、ブランド品を買い漁っている、、、そういった姿と比較してなぜ自分は恵まれていないのかと考えてしまい、嫉妬や対抗心で必要でないものを買ったり、高級品を求めたり無駄な消費に繋がってしまいます。フォローする人が何人もいるとAさんが良い家にすんでいて、Bさんが高級なディナーを食べて、Cさんがブランドバッグを買っているだけなのに「すべてのもの」を「みんな」が持っていると勘違いしてしまったり、SNSで自慢するためだけに借金するような人もいます。他人と比較してストレスを溜めてしまうようであればアプリ自体を消してしまいましょう。いいねをもらってもお金にはなりません。
限界効用逓減の法則
限界効用逓減の法則(ゴッセンの第一法則)をご存知でしょうか?経済学の法則の一つで、ある消費財やサービスを追加的に消費した場合、その利益や満足度が減少する傾向があることを指します。暑い夏の日に仕事終わりにビールを飲むと、最初の一杯はとても美味しく、満足感が高いです。しかし、2杯目のビールを飲むとき、最初の一杯ほどの満足感は感じられなくなります。同様に3杯目、4杯目を飲んでも、満足感はさらに減少してきます。このように、ビールの消費量が増えるにつれて、それぞれの追加的なビールの限界効用(満足度の増加)が減少していくのが限界効用逓減の法則です。簡単にいうと人間は良いことも悪いこともすべてのことに慣れてしまうので同じことをしても満足感はさがってしまうということです。他にも10万円のバッグを買ったとします。購入した当時はとても気に入っていたのですが2ヶ月もすると10万円のバッグを持っていることが日常になり、新作バッグが欲しくなりました。しかし、同じ10万円のバッグでは物足りないと感じて今度は15万円のバッグを購入しました…以下繰り返しです。アプリゲームで最初は1000円までと上限を決めていたのに、気づいたら再現なくガチャを回してしまったり、馬鹿みたいに思えるかもしれませんが快楽物質であるドーパミンが関係していくるので実はかなり厄介です。マーケティングを熟知した企業は巧みに利用してくるので、購入前に人間にはこのような性質があることを思い出して、本当に欲しい物なのか見極めましょう。
誤ったストレスの解消法
ストレス解消の方法としてお金がかかっておすすめできないものがあります。お酒、タバコ、ギャンブル、夜のお店、アイドル・推し活、スマホアプリの課金など、一時的にはストレスを和らげることができますが、結果的には財政的な問題を引き起こすことがあります。全くやるなとは思いませんが、上記にあげたものは「非効率的」なストレス解消方法だと自覚したほうが良いです。これらは際限なくお金を浪費してしまう可能性があるのでしっかりと予算を立てて計画的に利用しましょう。おすすめな「効率的」なストレス解消方法としてはやはり運動でしょう。ランニングやウォーキングなどはお金がかからないだけではなく、健康にもよく、最近の研究では脳にも良い影響があることが報告されています。Testosteroneさん的に言うと「筋トレが最強のソリューションである」ということなのでしょう。※Testosteroneさんの本は落ち込んだときに読むとめっちゃ元気になるのでおすすめです!アマプラ会員であれば無料で読める本もありますよ〜
まとめ
節約方法はわかっているけどつい無駄使いしてしまう、継続できない等の浪費の罠から抜け出すためには、〇〇をすれば節約できるという方法に加えて、それらを実践できる環境を整えていきましょう。
・購入する際に他人と比較しない
・人間の性質である限界効用逓減の法則を理解する
・誤ったストレスの解消法を実施しない
以上最後までご覧いただきありがとうございました。
皆様の参考になれば幸いです。