【コーストFIRE】何歳でいくら必要?老後2000万円問題をインフレ込みで計算

資産形成を始めて数年経つと、多くの人が同じ疑問にぶつかります。

「いったい、どこまで資産を増やせばいいのか?」

最初は「老後2000万円問題」が目標になります。しかし、NISAを始めて資産が増え始めると、今度はゴールが見えなくなってきます。もっと増やすべきなのか、それとももう十分なのか。

そこで参考になる考え方が コーストFIRE です。

コーストFIREとは、ある程度の資産を作れば、その後は追加投資をしなくても、資産運用だけで老後資金に到達するという考え方です。

この記事では、以下の前提で計算していきます。

・運用利回り:年4%

・インフレ率:年2%

この条件をもとに

・老後2000万円問題はインフレを考えるといくらになるのか

・何歳でいくらあれば投資を続けなくてもよいのか

を分かりやすく解説します。


コーストFIREとは?資産形成のゴールを決める考え方

コーストFIREとは、簡単に言うと

「ある程度の資産を作ったら、あとは時間と複利で老後資金まで育てる」

という資産形成の考え方です。

通常の資産形成では、毎月コツコツ積立を続けて資産を増やしていきます。しかしコーストFIREでは、最初に一定の資産を作り、その後は追加投資をしなくても資産が成長していく状態を目指します。

資産形成は次の3つで決まります。

・資産額

・運用利回り

・時間

つまり

資産 × 時間 × 複利

この組み合わせが老後資金を作ります。

コーストFIREは「時間の力」を最大限に活かす戦略とも言えます。


老後2000万円問題はインフレでいくらになる?

金融庁のレポートで話題になった「老後2000万円問題」。

これは夫婦世帯の場合、年金だけでは生活費が不足する可能性があるという試算から生まれた数字です。

しかし、この数字には重要な前提があります。

それは インフレが考慮されていない という点です。

仮にインフレ率が年2%で続いた場合、2000万円の価値は時間とともに変わります。

10年後

約2400万円

20年後

約3000万円

30年後

約3600万円

つまり30代の人が見ている「老後2000万円問題」は、実質的には

未来の3600万円問題

とも言えます。

老後資金を考えるときは、インフレも含めて考えることが重要です。


コーストFIREライン|何歳でいくらあれば投資不要?

ここからが本題です。

老後資金を 3600万円 と仮定し、年利4%で運用すると、資産は時間とともに増えていきます。

では何歳でいくら持っていれば、追加投資をしなくても老後資金に届くのでしょうか。


30歳の場合

30歳から65歳まで

35年間運用できます。

この場合、必要資産は

約900万円

になります。

900万円を年4%で35年間運用すると、約3600万円になります。

つまり

30歳で900万円あればコーストFIREライン

と言えます。


40歳の場合

40歳から65歳まで

25年間。

必要資産は

約1350万円

です。

この資産を年4%で運用すれば、老後資金に届く可能性があります。


50歳の場合

50歳から65歳まで

15年間。

必要資産は

約2000万円

になります。

時間が短くなるほど、必要な資産は増えていきます。


コーストFIRE早見表

年代ごとのコーストFIREラインをまとめると次のようになります。

30歳:約900万円

35歳:約1100万円

40歳:約1350万円

45歳:約1650万円

50歳:約2000万円

このラインを超えると

追加投資をしなくても老後資金に届く可能性がある

という状態になります。


NISA3年目でゴールが分からなくなる理由

NISAを始めて数年すると、多くの人が次の状態になります。

積立は順調。

資産も増えている。

しかし

「どこまで増やせばいいのか」

が分からなくなります。

これは資産形成の途中でゲームのルールが変わるからです。

最初は

入金ゲーム

です。

毎月どれだけ投資できるかが重要になります。

しかし資産が増えてくると、次は

資産 × 時間

のゲームになります。

例えば資産3000万円を年4%で運用すると

年間120万円

増えます。

これは

月10万円の積立と同じ

効果です。

つまり資産3000万円は

自動積立マシン

を持っているような状態とも言えます。


資産形成の3つのゴールライン

資産形成にはいくつかの節目があります。

目安として次のラインがよく使われます。

資産1000万円

コーストFIREライン

資産3000万円

サイドFIREライン

資産5000万円

安心FIREライン

このラインを超えてくると、資産形成は

「お金を増やすゲーム」

から

「人生の選択肢を増やすゲーム」

に変わっていきます。

働き方を変えるのか。

副業を伸ばすのか。

自由な時間を増やすのか。

資産は人生の自由度を高めるツールになります。


まとめ

インフレ率2%を考慮すると、老後2000万円問題は

30年後

約3600万円

になる可能性があります。

この条件でコーストFIREラインを計算すると

30歳:約900万円

40歳:約1350万円

50歳:約2000万円

この資産を持っていれば、追加投資なしでも老後資金に届く可能性があります。

NISAを始めて数年経つと、ゴールが見えなくなることがあります。しかしそれは資産形成が順調に進んでいるサインでもあります。

資産形成の本当のゴールは、お金そのものではありません。

「どんな人生を選べるか」

その自由度を高めることが、資産形成の本当の意味なのかもしれません。

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