CobaruBlog《コバルブログ》 
1. IQが高い人ほど疲れやすいのはなぜ？
「頭がいいのに、なぜかすぐに疲れる」
「考えすぎて脳がパンパンになる」
そんな人はいませんか？
実はこれはIQが高い人に共通する特徴です。
彼らは一見スマートで冷静に見えますが、脳の使い方が常にフル稼働状態。
その結果、無意識のうちに「脳疲労（mental fatigue）」をためやすいのです。
2. IQが高い人が疲れやすい3つの科学的理由
① 思考の“回転数”が多い
IQが高い人は、1つの出来事に対して多角的に考える傾向があります。
たとえば、他人の何気ない言葉に対しても——
- 「なぜそう言ったのか」
- 「相手の真意はどこにあるのか」
- 「自分の反応は適切だったか」
と、脳内で何通りものシミュレーションを行います。
この高速思考の連続稼働が、まるでCPUを酷使するように脳のエネルギーを奪っていくのです。
🧩脳科学的に見ると
前頭前野（思考・判断・抑制を司る部分）は、エネルギー消費が最も大きい脳領域。
IQが高い人ほどこの前頭前野を酷使するため、集中力の持続が難しく、精神的な疲労を感じやすい傾向があります。
② 常に「分析モード」がオンになっている
IQが高い人の脳は、無意識に情報を整理・分類・分析するクセを持っています。
そのため、リラックスしていても完全に“思考を止める”ことができません。
- ドラマを見ながら「このセリフの意図は？」と考える
- カフェにいても周囲の会話を分析してしまう
- 寝る前に一日の出来事を頭の中で整理してしまう
このように、頭の中が常に“動いている状態”が続くことで、
脳はリセットされず、慢性的な精神的疲労が蓄積していきます。
③ 感情よりも「理性」で動こうとする
IQが高い人は、感情よりも論理を優先する傾向があります。
そのため、自分の気持ちを抑え込みやすく、ストレス発散が苦手です。
「怒るのはよくない」
「泣いても解決しない」
「感情的になっても意味がない」
——そう理屈で自分を制御し続けるうちに、
本来の感情エネルギーが抑圧され、精神的な負担として蓄積されていきます。
心理学的には、これを「感情の抑圧（Emotional suppression）」と呼び、
ストレスホルモンの増加・睡眠の質低下などを引き起こす原因とされています。
3. IQが高い人に見られる「疲労のサイン」
IQが高い人は、疲れていても“理屈でごまかす”傾向があります。
しかし、以下のようなサインが出ている場合は要注意です👇
- 集中できない・考えがまとまらない
- 人と話すのが面倒に感じる
- 思考が止まらず、夜眠れない
- 「何もしたくない」状態が続く
- SNSや情報収集で疲れるのにやめられない
これらは典型的な脳疲労のサイン。
脳のキャパシティが限界に近づいている証拠です。
4. 頭のいい人が実践すべき“脳疲労対策”
① 意識的に「何もしない時間」をつくる
高IQの人ほど、何かを「考えていない状態」が苦手です。
しかし、脳を回復させるには思考のスイッチをオフにする時間が必要です。
おすすめは👇
- スマホを離れて散歩する
- 何も考えずに音楽を聴く
- シャワー中や寝る前は“思考禁止タイム”にする
ポイントは、“何かを学ばない・考えない・判断しない”こと。
この「空白の時間」こそ、脳にとって最高の休息です。
② 頭ではなく「体」を動かす
脳科学的に、運動は脳疲労の解消に非常に効果的です。
軽いジョギングやストレッチを行うと、
脳内でセロトニン（幸福ホルモン）が分泌され、ストレスを和らげる働きがあります。
特に効果的なのは👇
- ウォーキング（自然の中なら効果2倍）
- 軽い筋トレ（集中力UP効果あり）
- 深呼吸を意識したヨガ・瞑想
頭を使う時間が長い人ほど、「思考」より「体」を使う時間を取り入れることで、バランスを保ちやすくなります。
③ 完璧主義を手放す
IQが高い人は「自分に厳しい」傾向があります。
完璧を求めすぎると、脳は常に**緊張状態（fight or flightモード）**になり、エネルギーを浪費してしまいます。
心理学ではこの状態を「認知的過負荷（Cognitive overload）」と呼び、
集中力低下・記憶力の低下・倦怠感を引き起こすことが知られています。
✅意識すべき考え方
- 「60％でも行動すればOK」
- 「休むのも能力のうち」
- 「頑張りすぎないことが成果を生む」
思考の余白をつくることで、脳が“整理と回復”の時間を確保できます。
5. まとめ｜頭の良さは「休む力」で決まる
IQが高い人は、思考力が高い分だけ、脳も疲れやすい。
しかし、疲労を防ぐ方法はシンプルです。
- 思考を止める時間をつくる
- 感情を抑えすぎない
- 体を動かす
- 完璧主義をやめる
これらを意識するだけで、頭の回転スピードはそのままに、疲れにくい脳の使い方ができるようになります。
知性とは、“考える力”と同時に“休む力”を磨くこと。
頭の良い人ほど、自分を休ませる勇気を持つことが大切です。
